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ちりぬるをわか

日々のちょっとした事。で、いろんなことがあったりなかったり。

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「ホイットマン詩集 対訳」 アメリカ詩人戦(2) 岩波文庫 1997/3/17

この本について:アメリカの詩人ホイットマン(1819-1892)が書いた莫大な全詩、「草の葉」から33編を選んでた原文と対訳を載せてある。いかにも岩波文庫という感じがする。
「草の葉」については文庫の前書きである程度詳しく解説されているのもホイットマンの作品の変遷を知るための一助。
詩にはホイットマンが生きていた時代的なものもかなり色濃く描かれている。リンカーンが大統領だった時代と考えれば、アメリカがどういう時代だったかの参考にもなるのかもしれない。
対訳につけられた注釈を通して細かい流れが抑えられ、より参考になった。

感想:最近、ようつべで詩の朗読を聞くことがたまにあって、そこでホイットマンの詩の一つの朗読を聞いて興味を持った。
「草の葉」という詩集の作者たとは知っていたけれど、それがどんなものかはその朗読を聞いて初めて一端を知った。
この本ではいくつか聞いた朗読の一つだけしか載っていなかったのが残念だったけど、そもそも「草の葉」という詩集がどれほどのボリュームがあるのかすら知らなかったので、代表作的なものを選ぶのも難しいんだろうなあと思ったり。

それと、聞くのと読むのではかなり感じ方に違いがでるということかな。読み手の口調なども関係するのかもしれない。

まあ、それはさておいて
せっかくなので気に入った文章の一片を、忘れないように書き留めておきます。
Song of the Open Roadという連作の中にある(一段落分)

(Still here I carry my old delicious burdens,
I carry them, men and women, I carry them with me wherever I go,
I swear it is impossible for me to get rid of them,
I am fill’d with them, and I will fill them in return.)

以上
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「狐火の家」 貴志祐介 角川書店 2008/3/31発行

角川書店HPより:『硝子のハンマー』の興奮再び! 防犯探偵・榎本が4つの密室に挑む!
長野県の旧家で、中学3年の長女が殺害されるという事件が発生。突き飛ばされて柱に頭をぶつけ、脳内出血を起こしたのが死因と思われた。現場は、築100年は経つ古い日本家屋。玄関は内側から鍵がかけられ、完全な密室状態。第一発見者の父が容疑者となるが……(「狐火の家」)。表題作ほか計4編を収録。防犯コンサルタント(本職は泥棒?)榎本と、美人弁護士・純子のコンビが究極の密室トリックに挑む、防犯探偵シリーズ、第2弾!

感想:表題の「狐火の家」は前回の硝子のハンマーと同様に2部になっていて、事件の発見から榎本たちが真相を見ていくまで、2部目は犯人の行動というパターン。
これも前回と同じで追い詰められた犯人が人を殺してしまうというのがどうにもやるせない。
他の三作についてはストレートに話がすすむ。
ここでも探偵役の榎本の膨大な知識と理詰めで事件の発生を考えていく手順は「硝子のハンマー」と同じ。
硝子のハンマーよりは読みやすかったかも。(笑)。

理詰め、情報詰めの流れを面白いとみるかどうかは、読み手にかかってるのかもしれないなあ。

ちなみにこのシリーズ第四弾まで出ているそうだが、少しお休みにして、次は別の本を借りよう。

以上。

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「硝子のハンマー」 貴志祐介 角川書店 2004/4/20

角川書店HPの紹介文より:日曜日の昼下がり、株式上場を間近に控えた介護サービス会社で、社長の撲殺死体が発見された。エレベーターには暗証番号、廊下には監視カメラ、窓には強化ガラス。オフィスは厳重なセキュリティを誇っていた。監視カメラには誰も映っておらず、続き扉の向こう側で仮眠をとっていた専務が逮捕されて……。弁護士・青砥純子と防犯コンサルタント・榎本径のコンビが、難攻不落の密室の謎に挑む。日本推理作家協会賞受賞作。

感想:貴志祐介の本、2冊目。
前回の「新世界より」が余りにも長く感じてしばらく敬遠していた(笑)。
たまたま図書館HPの検索リストに載っており、見てみると、この作者が市内に住んでるのがわかった。それで少し興味が出て、別の本を読んでみようとチャレンジで借りたもの。

物語はトントンと進んでいき、探偵役の榎本の緻密な推理で一つ一つ可能性をつぶしていって犯人の行動に迫るという流れ。物凄く細かい描写がやっぱり「新世界より」の細かさを思い出させる。しかし流れとしては面白い。
ただ、これで解決か?と思ったのが物語の3分の2くらいのところで、そこで榎本が何か大きな勘違いをしている、というところで第一部が終わる。

あれ?っと思ったら第二部では関係がないような話から始まる。
まるで何か別の物語かとしばらく読み進んでいく。第二部の主人公の事がこれまた子細に描かれていて、そこから冒頭に出てきた事件現場の目撃者へと繋がって、犯人がどんな理由でどんなトリックで事件を起こしたのかが、詳細に分かる。

なので探偵ものとしては珍しい構成になってると思う。
事件のトリックよりも榎本のマニアックなまでの知識と行動が興味深くて読んでいくのかも(笑)。

ちなみにこの作者が阪神大震災を舞台に書いたミステリーもあるのだが、まずは探偵もので頭を慣らしてからのほうがいいかと思ってこちらを借りた。
なおこの本は「榎本シリーズ」の第一作目。これが読めたのでシリーズの次の本も図書館で予約中。

以上
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