ちりぬるをわか
日々のちょっとした事。で、いろんなことがあったりなかったり。
「神様のビオトープ」 凪良ゆう 講談社タイが 2017/4/19
講談社HPより:
☆☆☆祝 『汝、星のごとく』2023年本屋大賞受賞!☆☆☆
講談社HPより:
☆☆☆祝 『汝、星のごとく』2023年本屋大賞受賞!☆☆☆
「幸せ」のあり方を問う作家・凪良ゆうの原点がここに!
"世の中は秘密だらけで、それでもなんの不都合もなく回っている"
誰かに迷惑さえかけなければ
いろんな幸せのかたちがあってもいい。
それが歪なものなのかは誰にも決められない。
だってその人にぴったり合えばそれはもう歪なものではなくなるから。
どうしてもこの本を読んで欲しいーー紀伊國屋書店梅田本店 小泉真規子
夫の幽霊と暮らすうる波を取り巻く、秘密を抱えた彼ら。
世界が決めた「正しさ」から置き去りにされた人々へおくる救済の物語。
裏表紙より:
うる波は、事故死した夫「鹿野くん」の幽霊と一緒に暮らしている。彼の存在は秘密にしていたが、大学の後輩で恋人どうしの佐々と千花に知られてしまう。うる波が事実を打ち明けて程なく佐々は不審な死を遂げる。遺された千花が秘匿するある事情とは? 機械の親友を持つ少年、小さな子どもを一途に愛する青年など、密やかな愛情がこぼれ落ちる瞬間をとらえた四編の救済の物語。
感想:もともとこの本を読んでみたくて図書館で予約していたのだが、
なかなか回ってこなくて、先に別の作品を読んでいた凪良ゆうの本3冊目。
あらすじは裏表紙に描かれた通りだし、内容もHPの紹介にあるので気になったところだけ。
まず、死んだ夫の幽霊と一緒に暮らしている、と作品には書いてあるんだけど、
主人公の「うる波」の主観だけで書かれているので本当にそうなのか、
読み手には判別が付けられない。
うる波は、事故死した夫「鹿野くん」の幽霊と一緒に暮らしている。彼の存在は秘密にしていたが、大学の後輩で恋人どうしの佐々と千花に知られてしまう。うる波が事実を打ち明けて程なく佐々は不審な死を遂げる。遺された千花が秘匿するある事情とは? 機械の親友を持つ少年、小さな子どもを一途に愛する青年など、密やかな愛情がこぼれ落ちる瞬間をとらえた四編の救済の物語。
感想:もともとこの本を読んでみたくて図書館で予約していたのだが、
なかなか回ってこなくて、先に別の作品を読んでいた凪良ゆうの本3冊目。
あらすじは裏表紙に描かれた通りだし、内容もHPの紹介にあるので気になったところだけ。
まず、死んだ夫の幽霊と一緒に暮らしている、と作品には書いてあるんだけど、
主人公の「うる波」の主観だけで書かれているので本当にそうなのか、
読み手には判別が付けられない。
亡くなったショックで、そう思い込んで行動してるだけなのかもしれない。
作品は四つの小編と、プロローグエピローグで構成されている。
それは前に読んだ「すみれ荘・・」や「私の美しい庭」と同じような形式だなと思った。
これがこの人のスタイルなのかな。
おはなしは面白いとは思ったけど、読み終わってなんだか切なくなってしまった。
確かにいろんな幸せの形があるだろうし、世界の正しさに沿う必要もないと思う。
その点については確かにそうだと思うのに、読み終えて本を閉じた後、哀しくなった。
それはどこかに諦め感じられるからかもしれない
諦めでも本人が幸せなら良いのかもしれない。
そう思うことで救われるのなら良いのかもしれない。
でも自分的にはちょっと違うと思えたのなあ。
諦めがあっても構わない。
でもそれが後ろ向きに感じられるのが哀しいと感じられるのかな?
まあ、大きなおせっかいだ、人の事は放っておいてって言われそうだけど(笑)。
以上。
作品は四つの小編と、プロローグエピローグで構成されている。
それは前に読んだ「すみれ荘・・」や「私の美しい庭」と同じような形式だなと思った。
これがこの人のスタイルなのかな。
おはなしは面白いとは思ったけど、読み終わってなんだか切なくなってしまった。
確かにいろんな幸せの形があるだろうし、世界の正しさに沿う必要もないと思う。
その点については確かにそうだと思うのに、読み終えて本を閉じた後、哀しくなった。
それはどこかに諦め感じられるからかもしれない
諦めでも本人が幸せなら良いのかもしれない。
そう思うことで救われるのなら良いのかもしれない。
でも自分的にはちょっと違うと思えたのなあ。
諦めがあっても構わない。
でもそれが後ろ向きに感じられるのが哀しいと感じられるのかな?
まあ、大きなおせっかいだ、人の事は放っておいてって言われそうだけど(笑)。
以上。
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「ネバーランド」 恩田陸 集英社文庫 2000/7
裏表紙より:舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎え多くが帰省して行く中、事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。
人気のない古い寮で、4人だけの自由で孤独な休暇がはじまる。そしてイブの晩の「告白」ゲームをきっかけに起きる事件。日を追うごとに深まる「謎」。やがて、それぞれが隠していた「秘密」が明らかになっていく。驚きと感動に満ちた7日間を描く青春グラフィティ。
感想:恩田陸の学園ものということで借りた本。ミステリーやホラーより、やっぱりしっくりとくる気がする。
作者もあとがきで、「ネバーランド」はホームグラウンドに帰ってきたようアットホームな気分で書くことができた。」と書いているので、しっくりくる感じが作品に漂ってるのかもしれない。
ただし、アットホームな内容では決してなくて、4人それぞれが抱える秘密あるいは闇といっていいようなものが告白される。それを受けいれたことで4人がそれぞれに次に進める、成長を遂げていく。
同じあとがきのなかで、「当初の計画では『トーマの心臓』をやる予定だった」ともあって、なるほど途中の話はそういうそういう流れから出てきたのかなとも思えた。
(トーマの心臓というのは、萩尾望都が70年代に描いたのマンガで男子校での物語)
4人の秘密というのが、このころの自分の生活とはまるでかけ離れたものなので、今ってそういうものなのかな? もしかしたら自分だけがかけ離れた時間を送っていたのかもしれないと思いなおした。
おそらく自分だけが、時代以上に遅れていたんだろうなあ(笑)。
タイトルのネバーランドは、大人には入れない、
でも、どんな大人もかつてはいたはずの、
10代の彼らがその時だけ過ごせた場所なのだろう。
以上
裏表紙より:舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎え多くが帰省して行く中、事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。
人気のない古い寮で、4人だけの自由で孤独な休暇がはじまる。そしてイブの晩の「告白」ゲームをきっかけに起きる事件。日を追うごとに深まる「謎」。やがて、それぞれが隠していた「秘密」が明らかになっていく。驚きと感動に満ちた7日間を描く青春グラフィティ。
感想:恩田陸の学園ものということで借りた本。ミステリーやホラーより、やっぱりしっくりとくる気がする。
作者もあとがきで、「ネバーランド」はホームグラウンドに帰ってきたようアットホームな気分で書くことができた。」と書いているので、しっくりくる感じが作品に漂ってるのかもしれない。
ただし、アットホームな内容では決してなくて、4人それぞれが抱える秘密あるいは闇といっていいようなものが告白される。それを受けいれたことで4人がそれぞれに次に進める、成長を遂げていく。
同じあとがきのなかで、「当初の計画では『トーマの心臓』をやる予定だった」ともあって、なるほど途中の話はそういうそういう流れから出てきたのかなとも思えた。
(トーマの心臓というのは、萩尾望都が70年代に描いたのマンガで男子校での物語)
4人の秘密というのが、このころの自分の生活とはまるでかけ離れたものなので、今ってそういうものなのかな? もしかしたら自分だけがかけ離れた時間を送っていたのかもしれないと思いなおした。
おそらく自分だけが、時代以上に遅れていたんだろうなあ(笑)。
タイトルのネバーランドは、大人には入れない、
でも、どんな大人もかつてはいたはずの、
10代の彼らがその時だけ過ごせた場所なのだろう。
以上
「鹿男あをによし」 万城目学 幻冬舎文庫 2010/4/10
裏表紙より:大学の研究室を追われた二十八歳の「おれ」。失意の彼は教授の勧めに従って奈良の女子高に赴任する。ほんの気休めのはずだった。英気を養って研究室に戻るはずだった。渋みをきかせた中年男の声で鹿がはなしかけてくるまでは。
「さあ、神無月だ――出番だよ、先生」。彼に下された謎の指令とは? ことを舞台に展開する前代未聞の救国ストーリー。
感想:読み始めてしばらく、「おれ」が女子高に赴任して数日の間の出来事が、
まるで夏目漱石の「坊ちゃん」を準ったような展開で、あまり面白いとは思えなかった。
とりあえず読み進めていって
「おれ」が弱小剣道部の顧問になるあたりから面白くなってきた。
物語の冒頭から出てくる堀田という生徒が何かカギになると思っていたが、途中からものすごい活躍をする。
女子高が集まって大和杯という競技会が行われ、
そこで剣道部(堀田)が大活躍をするあたりでかなり引き込まれ
そのあとは一気に読み切ってしまった。
ラスト近くで堀田がさらに重要な人物であるのがわかる。
初めは「おれ」にいい顔をしなかった堀田だが、それもなぜだか分かるし
いろいろな伏線が回収されるのも良い終わり方だった。
最後のさいごで「ああ、堀田が良い子でよかった」と思えたのでした。
以上
裏表紙より:大学の研究室を追われた二十八歳の「おれ」。失意の彼は教授の勧めに従って奈良の女子高に赴任する。ほんの気休めのはずだった。英気を養って研究室に戻るはずだった。渋みをきかせた中年男の声で鹿がはなしかけてくるまでは。
「さあ、神無月だ――出番だよ、先生」。彼に下された謎の指令とは? ことを舞台に展開する前代未聞の救国ストーリー。
感想:読み始めてしばらく、「おれ」が女子高に赴任して数日の間の出来事が、
まるで夏目漱石の「坊ちゃん」を準ったような展開で、あまり面白いとは思えなかった。
とりあえず読み進めていって
「おれ」が弱小剣道部の顧問になるあたりから面白くなってきた。
物語の冒頭から出てくる堀田という生徒が何かカギになると思っていたが、途中からものすごい活躍をする。
女子高が集まって大和杯という競技会が行われ、
そこで剣道部(堀田)が大活躍をするあたりでかなり引き込まれ
そのあとは一気に読み切ってしまった。
ラスト近くで堀田がさらに重要な人物であるのがわかる。
初めは「おれ」にいい顔をしなかった堀田だが、それもなぜだか分かるし
いろいろな伏線が回収されるのも良い終わり方だった。
最後のさいごで「ああ、堀田が良い子でよかった」と思えたのでした。
以上