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ちりぬるをわか

日々のちょっとした事。で、いろんなことがあったりなかったり。

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「ネバーランド」 恩田陸 集英社文庫 2000/7

裏表紙より:舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎え多くが帰省して行く中、事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。
人気のない古い寮で、4人だけの自由で孤独な休暇がはじまる。そしてイブの晩の「告白」ゲームをきっかけに起きる事件。日を追うごとに深まる「謎」。やがて、それぞれが隠していた「秘密」が明らかになっていく。驚きと感動に満ちた7日間を描く青春グラフィティ。

感想:恩田陸の学園ものということで借りた本。ミステリーやホラーより、やっぱりしっくりとくる気がする。
作者もあとがきで、「ネバーランド」はホームグラウンドに帰ってきたようアットホームな気分で書くことができた。」と書いているので、しっくりくる感じが作品に漂ってるのかもしれない。

ただし、アットホームな内容では決してなくて、4人それぞれが抱える秘密あるいは闇といっていいようなものが告白される。それを受けいれたことで4人がそれぞれに次に進める、成長を遂げていく。

同じあとがきのなかで、「当初の計画では『トーマの心臓』をやる予定だった」ともあって、なるほど途中の話はそういうそういう流れから出てきたのかなとも思えた。
(トーマの心臓というのは、萩尾望都が70年代に描いたのマンガで男子校での物語)

4人の秘密というのが、このころの自分の生活とはまるでかけ離れたものなので、今ってそういうものなのかな? もしかしたら自分だけがかけ離れた時間を送っていたのかもしれないと思いなおした。
おそらく自分だけが、時代以上に遅れていたんだろうなあ(笑)。

タイトルのネバーランドは、大人には入れない、
でも、どんな大人もかつてはいたはずの、
10代の彼らがその時だけ過ごせた場所なのだろう。

以上

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