ちりぬるをわか
日々のちょっとした事。で、いろんなことがあったりなかったり。
「タマゴマジック」 恩田陸 河北新報出版センター 2016/3/18第一刷
河北新報の紹介文HPより:空から謎の卵が降り、赤い犬が宙に浮かぶ―。東北の中心・S市で起きた奇怪な出来事。 宇宙人襲来か、はたまた都市伝説か?恩田ワールドが東北で炸裂する。 仙台出身の著者が放つミステリー集 震災後の都市の苦悩を描く書き下ろし『魔術師2016』も収録。
感想:河北新報という仙台の新聞に描かれた「不思議な話」と別の時期の「エッセイ」が交互に挟まれた、ちょっと変わったスタイルの本。
不思議な話は、都市伝説と集団不安というようなもので
もしかしたらどこかでそういうことがあるのかもしれないと
思わせるような不安感のあるミステリーというかホラー作品。
この人のこういった集団不安とか都市伝説的な題材を作品化したものは結構面白い。
前に読んだ「夢違」も同じような題材で、このころの作品ではなかったかな。
集団の心理とか夢など、私自身が興味があるから面白く感じるのかもしれない。
そして、描き下ろしは311の震災の後の仙台市の集団心理とか不安を描いてる。
「なんとなく、今もなんとかしようともがき苦しんでる気がしますね。忘れたい、忘れられない、忘れちゃいけない、と引き裂かれた感情に、あの街全体が」
「癒えるのかな」
・・・・
「そう思いたいですね、この戦いに勝つ日が近付いていると」
という最後のセリフはきっと作者の願いでもあるのだろうなあ。
以上
河北新報の紹介文HPより:空から謎の卵が降り、赤い犬が宙に浮かぶ―。東北の中心・S市で起きた奇怪な出来事。 宇宙人襲来か、はたまた都市伝説か?恩田ワールドが東北で炸裂する。 仙台出身の著者が放つミステリー集 震災後の都市の苦悩を描く書き下ろし『魔術師2016』も収録。
感想:河北新報という仙台の新聞に描かれた「不思議な話」と別の時期の「エッセイ」が交互に挟まれた、ちょっと変わったスタイルの本。
不思議な話は、都市伝説と集団不安というようなもので
もしかしたらどこかでそういうことがあるのかもしれないと
思わせるような不安感のあるミステリーというかホラー作品。
この人のこういった集団不安とか都市伝説的な題材を作品化したものは結構面白い。
前に読んだ「夢違」も同じような題材で、このころの作品ではなかったかな。
集団の心理とか夢など、私自身が興味があるから面白く感じるのかもしれない。
そして、描き下ろしは311の震災の後の仙台市の集団心理とか不安を描いてる。
「なんとなく、今もなんとかしようともがき苦しんでる気がしますね。忘れたい、忘れられない、忘れちゃいけない、と引き裂かれた感情に、あの街全体が」
「癒えるのかな」
・・・・
「そう思いたいですね、この戦いに勝つ日が近付いていると」
という最後のセリフはきっと作者の願いでもあるのだろうなあ。
以上
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「いつかの岸辺に跳ねていく」 加納朋子 幻冬舎 2019/6/25発行
幻冬舎HPより:俺の幼馴染・徹子は変わり者だ。道ばたで突然見知らぬ人に抱きついたり、俺が交通事故で入院した時、事故とは全く関係ないのに、なぜか枕元で泣いて謝ったり。合格間違いなしの志望校に落ちても、ケロッとしている。徹子は何かを隠してる。俺は彼女の秘密を探ろうとするが……。互いを思いやる二人の物語が重なった時、温かな真実が明らかになる。
感想:「フラット」という章と「レリーフ」という章からなる。フラットというの19は、「俺」から見た徹子の物語。レリーフは徹子から見た物語のパートになり、どちらかというと、フラットの続きあるいは補完になっている。
フラットでは淡々と話が進んで、最後に「俺」が置いていかれたようなところで終わっていて、珍しく大きな出来事もなく閉じた感じ。
しかしレリーフに入るととんでもない状態がその間にも起きていたというのがわかってくる。
このパートに出てくるカリタがとんでもない人物で、大げさにでなく周囲を破滅に巻き込んでいく。それを何とかしようと徹子が一人で動くがなか上手くいかないばかりか親友までが自死してしまう。
このあたりがとても重苦しくてなかなか先に進めなかったので読了に時間がかかった。
最後のどんでん返しでなんとか治まるところでようやくホッと息が着けた。
この話、ギリシャ神話が絡んでいると最後のほうでようやく分かるんだけど、レリーフに入ったあたりでうすうす気づいていたのに、ラストのほうまでわからなかった。う~ん勉強不足かな^^;。
-49の不夜脳でも神話という言葉が出てきたし、-48の老愚者でもさんざん出てきたギリシャ神話なのだが、関係のない三冊に続けて神話が出てくるというのもなにかめぐりあわせなのかもと思った次第。
以上
幻冬舎HPより:俺の幼馴染・徹子は変わり者だ。道ばたで突然見知らぬ人に抱きついたり、俺が交通事故で入院した時、事故とは全く関係ないのに、なぜか枕元で泣いて謝ったり。合格間違いなしの志望校に落ちても、ケロッとしている。徹子は何かを隠してる。俺は彼女の秘密を探ろうとするが……。互いを思いやる二人の物語が重なった時、温かな真実が明らかになる。
感想:「フラット」という章と「レリーフ」という章からなる。フラットというの19は、「俺」から見た徹子の物語。レリーフは徹子から見た物語のパートになり、どちらかというと、フラットの続きあるいは補完になっている。
フラットでは淡々と話が進んで、最後に「俺」が置いていかれたようなところで終わっていて、珍しく大きな出来事もなく閉じた感じ。
しかしレリーフに入るととんでもない状態がその間にも起きていたというのがわかってくる。
このパートに出てくるカリタがとんでもない人物で、大げさにでなく周囲を破滅に巻き込んでいく。それを何とかしようと徹子が一人で動くがなか上手くいかないばかりか親友までが自死してしまう。
このあたりがとても重苦しくてなかなか先に進めなかったので読了に時間がかかった。
最後のどんでん返しでなんとか治まるところでようやくホッと息が着けた。
この話、ギリシャ神話が絡んでいると最後のほうでようやく分かるんだけど、レリーフに入ったあたりでうすうす気づいていたのに、ラストのほうまでわからなかった。う~ん勉強不足かな^^;。
-49の不夜脳でも神話という言葉が出てきたし、-48の老愚者でもさんざん出てきたギリシャ神話なのだが、関係のない三冊に続けて神話が出てくるというのもなにかめぐりあわせなのかもと思った次第。
以上
「不夜脳」 東島威史 SUNMARK 2025/9/11
帯より:脳の回復には睡眠より「刺激」。
脳が欲しがる「刺激」と「癒し」の最新知見。
脳のために睡眠が必要」は本当か?
脳は刺激不足で老化する 歳をとっても「鍛えられる」脳
感想:筆者は脳外科医だそうで、脳に関する最新の情報を論文などに照らし合わせて平易な文章で書かれた本。
ビジネス書とかそういうたぐいになるんだろうなあ。
内容としては上の帯にあったような事が書かれていて
脳の働きに関しては分かりやすかったと思う。
ということで結構さっさと読み終えてしまった。
概ね書かれていることは、この半年放送大学で苦労して覚えた大脳生理学の片鱗が残ってるので理解できるものだった。
ただしいくつかの点で、これは筆者の考えではないかと思われる部分もあった
その考えに対しての論文なりエビデンスが示されていないので
一般的にはそう思われてる程度で読み進めた。
特に眠りについては、
眠りは肉体にとっては大事だけど脳には休息は必要ないので、眠りが短くても気にしなくていい。と本書では言ってる。
でもたとえ脳が眠らないので眠りが不要だとしても、
眠らないと体が不調をきたしそれが脳に影響することも確かなので、
直接的ではないにしろ、眠りは脳にも必要だと思うんだよね(笑)。
こういうところが脳外科医なんだろうなあ。
脳と体を切り分けて考えて、脳だけ取り上げている。
でも人は脳と体両方が同時にあって生きるんだから
切り分けての考えはあまりすっと入ってこない。
ただ、短時間睡眠だからと心配し過ぎるのは良くないと思うし、
この本ではそれをカバーするためにいろんなことが書かれている。
眠りというと老年期の問題にもつながるし、
認知症に関することもそこかしこに出てきていたが、こちらは妥当なところかな。
特に脳内のゴミとか言われるアミロイドβとかについても最近の学説通り。
特に共感したのは、脳は刺激によって大きくなるというところ。
大きくなるという言い方はいまいちピンとこないけど、
脳の神経回路が繋がって成長するという意味では納得できる。
そのほかにも 刺激・・小説を読む、第二言語を習得するなどは良いアドバイスだと思うし、それらについても脳の部位を示したり。
いかにも脳外科医さんだ(笑)。
食事を制限するのも一つかもしれない。
少し前に流行った?16時間絶食とかも出てきてる。
食物に気を遣うという意味で、刺激物を避けるとか、ハーブのリラックス効果とか出てきたり、いろいろと広い範囲をカバーしいるようでした。
こういう本は、実用書的に、自分が使えそうなところだけを有効活用するのが一番かな。
なかなか面白く読めました。
最後に、最も共感したのは「10年長く生きるよりも、最後の瞬間まで思考をめぐらせ、自分らしく在れる脳でいたい」という一文でした。
同じことを考える人がいるんだねえ。
ありがとうございました。
以上
帯より:脳の回復には睡眠より「刺激」。
脳が欲しがる「刺激」と「癒し」の最新知見。
脳のために睡眠が必要」は本当か?
脳は刺激不足で老化する 歳をとっても「鍛えられる」脳
感想:筆者は脳外科医だそうで、脳に関する最新の情報を論文などに照らし合わせて平易な文章で書かれた本。
ビジネス書とかそういうたぐいになるんだろうなあ。
内容としては上の帯にあったような事が書かれていて
脳の働きに関しては分かりやすかったと思う。
ということで結構さっさと読み終えてしまった。
概ね書かれていることは、この半年放送大学で苦労して覚えた大脳生理学の片鱗が残ってるので理解できるものだった。
ただしいくつかの点で、これは筆者の考えではないかと思われる部分もあった
その考えに対しての論文なりエビデンスが示されていないので
一般的にはそう思われてる程度で読み進めた。
特に眠りについては、
眠りは肉体にとっては大事だけど脳には休息は必要ないので、眠りが短くても気にしなくていい。と本書では言ってる。
でもたとえ脳が眠らないので眠りが不要だとしても、
眠らないと体が不調をきたしそれが脳に影響することも確かなので、
直接的ではないにしろ、眠りは脳にも必要だと思うんだよね(笑)。
こういうところが脳外科医なんだろうなあ。
脳と体を切り分けて考えて、脳だけ取り上げている。
でも人は脳と体両方が同時にあって生きるんだから
切り分けての考えはあまりすっと入ってこない。
ただ、短時間睡眠だからと心配し過ぎるのは良くないと思うし、
この本ではそれをカバーするためにいろんなことが書かれている。
眠りというと老年期の問題にもつながるし、
認知症に関することもそこかしこに出てきていたが、こちらは妥当なところかな。
特に脳内のゴミとか言われるアミロイドβとかについても最近の学説通り。
特に共感したのは、脳は刺激によって大きくなるというところ。
大きくなるという言い方はいまいちピンとこないけど、
脳の神経回路が繋がって成長するという意味では納得できる。
そのほかにも 刺激・・小説を読む、第二言語を習得するなどは良いアドバイスだと思うし、それらについても脳の部位を示したり。
いかにも脳外科医さんだ(笑)。
食事を制限するのも一つかもしれない。
少し前に流行った?16時間絶食とかも出てきてる。
食物に気を遣うという意味で、刺激物を避けるとか、ハーブのリラックス効果とか出てきたり、いろいろと広い範囲をカバーしいるようでした。
こういう本は、実用書的に、自分が使えそうなところだけを有効活用するのが一番かな。
なかなか面白く読めました。
最後に、最も共感したのは「10年長く生きるよりも、最後の瞬間まで思考をめぐらせ、自分らしく在れる脳でいたい」という一文でした。
同じことを考える人がいるんだねえ。
ありがとうございました。
以上