ちりぬるをわか
日々のちょっとした事。で、いろんなことがあったりなかったり。
「猫を処方いたします」 石田祥 PHP文芸文庫 2023/3/22
裏表紙より:京都市中京区麩屋町通上ル六角通西入……呪文のように長い住所に導かれ、古びたビルの五階にある「中京こころのびょういん」を訪れた患者たち。悩みを抱えた彼らに、妙にノリの軽い医者・ニケ先生が処方するのは本物の「猫」!? 戸惑いながらも、猫を「服薬」する患者たち。気紛れで繊細、手がかかるけど愛くるしい猫たちと暮らすことで、彼らの心も変化していく。そして医者が猫を処方するのには、ある理由があってーー。 猫と人とが紡ぐ、ハートフルストーリー。
感想:スッキリと読めてホッコリとするお話しでした。面白かった。
こういう話は良いなあ、としみじみ思いました。
このところちょっと小難しい重めの本ばかり読んでる気がしていたのもあるかな。
すごくスッキリとわかりやすくて、それでいてちょこちょこっと伏線が仕込まれていて。
読んでいて、「もしや、こんな展開かな」とか思わせてくれて。
それがその通りなのが、またシンプルに楽しい。
大人のための童話っていうところかもしれないなあと思ったり。
なかなか楽しい時間でした。
ぜひ、猫を処方してほしいと思うのでした。
ありがとうございますm(_ _)m。
以上
裏表紙より:京都市中京区麩屋町通上ル六角通西入……呪文のように長い住所に導かれ、古びたビルの五階にある「中京こころのびょういん」を訪れた患者たち。悩みを抱えた彼らに、妙にノリの軽い医者・ニケ先生が処方するのは本物の「猫」!? 戸惑いながらも、猫を「服薬」する患者たち。気紛れで繊細、手がかかるけど愛くるしい猫たちと暮らすことで、彼らの心も変化していく。そして医者が猫を処方するのには、ある理由があってーー。 猫と人とが紡ぐ、ハートフルストーリー。
感想:スッキリと読めてホッコリとするお話しでした。面白かった。
こういう話は良いなあ、としみじみ思いました。
このところちょっと小難しい重めの本ばかり読んでる気がしていたのもあるかな。
すごくスッキリとわかりやすくて、それでいてちょこちょこっと伏線が仕込まれていて。
読んでいて、「もしや、こんな展開かな」とか思わせてくれて。
それがその通りなのが、またシンプルに楽しい。
大人のための童話っていうところかもしれないなあと思ったり。
なかなか楽しい時間でした。
ぜひ、猫を処方してほしいと思うのでした。
ありがとうございますm(_ _)m。
以上
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「鍵のない夢をみる」 辻村深月 文藝春秋 2012/5/12発行
帯より:彼氏がほしい、結婚したい
ママになりたい、普通に幸せになりたい
そんな望みが転落を呼び込む。
望むことは、
罪ですか?
以下:文藝春秋HPの紹介文より
町の中に、家の中に、犯罪の種は眠っている。
普通の町に生きるありふれた人々にふと魔が差す瞬間、転がり落ちる奈落を見事にとらえる5篇。現代の地方の姿を鋭く衝く短篇集
誰もが顔見知りの小さな町で盗みを繰り返す友達のお母さん、結婚をせっつく田舎体質にうんざりしている女の周囲で続くボヤ、出会い系サイトで知り合ったDV男との逃避行――日常に倦んだ心にふと魔が差した瞬間に生まれる「犯罪」。現代の地方の閉塞感を背景に、ささやかな欲望が引き寄せる奈落を鮮やかにとらえる短編集。ひとすじの光を求めてもがく様を、時に突き放し、時にそっと寄り添い描き出す著者の筆が光る傑作。
感想:とても後味の悪い作品集だった。けど、もとよりそう言ったどうしようもなさを描いた作品だそうです。
お話しは一般的な女性が主人公。でもそれぞれ思い込みが強すぎる性格だからか、どんどんと追い込まれて行き着く先が事件だったり、あるいは未遂だったりというストーリー。
さらにこの話の中に出てくる男がかなり酷くて、DV男だったり、頭のネジが外れてるような男だったりで、これも苦手な設定。
こういうことって、今の時代まれにあることなのかなあとも思いながらも、やっぱり嫌気のさす作品ではあります。
本の題に準えるのなら、「出口の鍵が見つからない悪夢にハマり込んだ」女性の物語でしょうか。
なんとなく以前読んだ村上春樹の「ねむり」を思い出してしまいました。「ねむり」でもどんどんと主人公の女性が追い込まれていくのですが、こちらは眠れなくて一晩中起きているというのが続いて、家の中にいても仕方ないと外へ出て事件に巻き込まれるところで終わるもの。
これも後味悪いなと思ったけど、こちらの方が酷かったかも^^;。
こういう作品が書けるというのも作家さんの力量だと思います。
第百四十七回直木賞受賞作品だそうです。
が、自分的には合わなかった。
今後はできるだけ紹介文(帯が無ければHPの紹介)を読んでから選ぼうと思いましたとさ。
帯より:彼氏がほしい、結婚したい
ママになりたい、普通に幸せになりたい
そんな望みが転落を呼び込む。
望むことは、
罪ですか?
以下:文藝春秋HPの紹介文より
町の中に、家の中に、犯罪の種は眠っている。
普通の町に生きるありふれた人々にふと魔が差す瞬間、転がり落ちる奈落を見事にとらえる5篇。現代の地方の姿を鋭く衝く短篇集
誰もが顔見知りの小さな町で盗みを繰り返す友達のお母さん、結婚をせっつく田舎体質にうんざりしている女の周囲で続くボヤ、出会い系サイトで知り合ったDV男との逃避行――日常に倦んだ心にふと魔が差した瞬間に生まれる「犯罪」。現代の地方の閉塞感を背景に、ささやかな欲望が引き寄せる奈落を鮮やかにとらえる短編集。ひとすじの光を求めてもがく様を、時に突き放し、時にそっと寄り添い描き出す著者の筆が光る傑作。
感想:とても後味の悪い作品集だった。けど、もとよりそう言ったどうしようもなさを描いた作品だそうです。
お話しは一般的な女性が主人公。でもそれぞれ思い込みが強すぎる性格だからか、どんどんと追い込まれて行き着く先が事件だったり、あるいは未遂だったりというストーリー。
さらにこの話の中に出てくる男がかなり酷くて、DV男だったり、頭のネジが外れてるような男だったりで、これも苦手な設定。
こういうことって、今の時代まれにあることなのかなあとも思いながらも、やっぱり嫌気のさす作品ではあります。
本の題に準えるのなら、「出口の鍵が見つからない悪夢にハマり込んだ」女性の物語でしょうか。
なんとなく以前読んだ村上春樹の「ねむり」を思い出してしまいました。「ねむり」でもどんどんと主人公の女性が追い込まれていくのですが、こちらは眠れなくて一晩中起きているというのが続いて、家の中にいても仕方ないと外へ出て事件に巻き込まれるところで終わるもの。
これも後味悪いなと思ったけど、こちらの方が酷かったかも^^;。
こういう作品が書けるというのも作家さんの力量だと思います。
第百四十七回直木賞受賞作品だそうです。
が、自分的には合わなかった。
今後はできるだけ紹介文(帯が無ければHPの紹介)を読んでから選ぼうと思いましたとさ。
「コンパス・ローズ」 アーシュラ・K・ ル=グウィン ちくま文庫 2013/02/10発行
ちくま書房HPより内容紹介:
高度に管理された世界で、反社会的科学者の夫と短い平穏な日々を過ごす「わたし」。一方、南大西洋と西部太平洋には新たな陸塊が海中から出現しつつあって…「ニュー・アトランティス」/精神異常を判定し、収容施設に送りこむSQテスト。世界中に広まったテストにより、被検者の半数が収容施設に…「SQ」/ジャンルを越えた20の短篇が紡ぎだす、「精神の海」を渡る航海者のための羅針盤。
感想:とても難しい内容でした。予備知識なしで読むと、これは何だ? というような内容の文章がみっちり詰まっていて、読んでも読んでもどこへも行きつかない感じ。上の紹介にあるように短編集なのだけど、色々なジャンルの作品が詰まっていて、あるものはSF、あるものはファンタジー、あるものは純文学的、あるものは寓話的だったりと次から次へと移り変わっていく。
本の最後に、訳者のあとがきと解説が載っていたので、それを見ながら読んでいくとわからないなりになんとなく納得できるものも出てきた。
う〜ん、上の内容紹介を先に読んでいれば、少しは違ったかもしれない。
もちろんそのまますっと入ってくる作品もいくつもあって、そういうのを読むと次はどんなのだろう? とつい読む進めて、また迷路にはまり込んだようになったり。今までとはかなり違う読書体験ができたように思う。
この20の短編の中で一番良かったのは「グラインのハープ」という作品。
グラインという少女がとても高級なハープを持って色々な土地を巡って曲を披露する途中、怪我をしハープも壊れてしまい旅ができなくなる。
その後、結婚してささやかな幸せを過ごしていたが、歳を取って、夫も亡くなる。
そのあと自分に何が残っているんだろう?と自問していくのです。
結婚して買ってもらったハープを弾く腕もなくなってしまった。
でも、まだ自分には歌うことができる、と思うのです。
かつてハープで演奏した曲を歌うことでまた自分自身を取り戻していこう、というあらすじです。
自問するところが特に良かったのは、自分がそういう歳になってるからかもしれないなあ。
この1作を読めただけでもこの本を手に取って良かったと思います。
もちろん他にも良い作品はありましたが、
なんだこれは〜もありましたと書いておきましょ^^;。
ル=グウィンという作者はけっこう好きなので、図書館で久しぶりに手にしたときはかなり嬉しかった。初めに読んだのが「ゲド戦記」のシリーズ。その次は村上春樹が翻訳した「飛び猫」シリーズの3冊だった。
てっきりファンタジー系の作家だと思っていたのだけど、その後、SFを一冊読んで、色々と書くのだなと思っていたが、この短編集はその「色々」をはるかに超えてました。(笑)
以上
ちくま書房HPより内容紹介:
高度に管理された世界で、反社会的科学者の夫と短い平穏な日々を過ごす「わたし」。一方、南大西洋と西部太平洋には新たな陸塊が海中から出現しつつあって…「ニュー・アトランティス」/精神異常を判定し、収容施設に送りこむSQテスト。世界中に広まったテストにより、被検者の半数が収容施設に…「SQ」/ジャンルを越えた20の短篇が紡ぎだす、「精神の海」を渡る航海者のための羅針盤。
感想:とても難しい内容でした。予備知識なしで読むと、これは何だ? というような内容の文章がみっちり詰まっていて、読んでも読んでもどこへも行きつかない感じ。上の紹介にあるように短編集なのだけど、色々なジャンルの作品が詰まっていて、あるものはSF、あるものはファンタジー、あるものは純文学的、あるものは寓話的だったりと次から次へと移り変わっていく。
本の最後に、訳者のあとがきと解説が載っていたので、それを見ながら読んでいくとわからないなりになんとなく納得できるものも出てきた。
う〜ん、上の内容紹介を先に読んでいれば、少しは違ったかもしれない。
もちろんそのまますっと入ってくる作品もいくつもあって、そういうのを読むと次はどんなのだろう? とつい読む進めて、また迷路にはまり込んだようになったり。今までとはかなり違う読書体験ができたように思う。
この20の短編の中で一番良かったのは「グラインのハープ」という作品。
グラインという少女がとても高級なハープを持って色々な土地を巡って曲を披露する途中、怪我をしハープも壊れてしまい旅ができなくなる。
その後、結婚してささやかな幸せを過ごしていたが、歳を取って、夫も亡くなる。
そのあと自分に何が残っているんだろう?と自問していくのです。
結婚して買ってもらったハープを弾く腕もなくなってしまった。
でも、まだ自分には歌うことができる、と思うのです。
かつてハープで演奏した曲を歌うことでまた自分自身を取り戻していこう、というあらすじです。
自問するところが特に良かったのは、自分がそういう歳になってるからかもしれないなあ。
この1作を読めただけでもこの本を手に取って良かったと思います。
もちろん他にも良い作品はありましたが、
なんだこれは〜もありましたと書いておきましょ^^;。
ル=グウィンという作者はけっこう好きなので、図書館で久しぶりに手にしたときはかなり嬉しかった。初めに読んだのが「ゲド戦記」のシリーズ。その次は村上春樹が翻訳した「飛び猫」シリーズの3冊だった。
てっきりファンタジー系の作家だと思っていたのだけど、その後、SFを一冊読んで、色々と書くのだなと思っていたが、この短編集はその「色々」をはるかに超えてました。(笑)
以上