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ちりぬるをわか

日々のちょっとした事。で、いろんなことがあったりなかったり。

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「鹿男あをによし」 万城目学 幻冬舎文庫 2010/4/10

裏表紙より:大学の研究室を追われた二十八歳の「おれ」。失意の彼は教授の勧めに従って奈良の女子高に赴任する。ほんの気休めのはずだった。英気を養って研究室に戻るはずだった。渋みをきかせた中年男の声で鹿がはなしかけてくるまでは。
「さあ、神無月だ――出番だよ、先生」。彼に下された謎の指令とは? ことを舞台に展開する前代未聞の救国ストーリー。


感想:読み始めてしばらく、「おれ」が女子高に赴任して数日の間の出来事が、
まるで夏目漱石の「坊ちゃん」を準ったような展開で、あまり面白いとは思えなかった。
とりあえず読み進めていって
「おれ」が弱小剣道部の顧問になるあたりから面白くなってきた。

物語の冒頭から出てくる堀田という生徒が何かカギになると思っていたが、途中からものすごい活躍をする。
女子高が集まって大和杯という競技会が行われ、
そこで剣道部(堀田)が大活躍をするあたりでかなり引き込まれ
そのあとは一気に読み切ってしまった。

ラスト近くで堀田がさらに重要な人物であるのがわかる。
初めは「おれ」にいい顔をしなかった堀田だが、それもなぜだか分かるし
いろいろな伏線が回収されるのも良い終わり方だった。
最後のさいごで「ああ、堀田が良い子でよかった」と思えたのでした。

以上
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