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ちりぬるをわか

日々のちょっとした事。で、いろんなことがあったりなかったり。

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昨日、ここに書き込んだあとで、そういえばまだ図書館が開いてる時間だと思って急いで図書館へ向かった。
で、読んだ本を返却し新たに三浦しおんの本を借りてきた。本の帯に、三浦しおんは「お仕事小説の旗手」というようなことが書かれていた。確かに今まで読んだ長編はどれも仕事の話でもあったわけで、その本を借りた。

話は少々変わって・・・、ここ数日胃の調子が今ひとつで、昨日はそれが腸まで広がった感じで、結局夜にお腹を下してしまって、夜中もお腹がゴロゴロしてなかなか寝付けなかった。


さて、その本だが、高校を卒業したばかりの横浜育ちの主人公は、ひょんなことから三重県の山奥の村で林業に関わることになるというところから始まる。
林業という仕事についてはかなり興味深く書かれているのだけど、登場人物のアクが強いというか、変わり者というのか、このパターンは続いてる。
今回は都会育ちで高校卒業したての18才という若い主人公が、いろいろな風習などが残る山村をどんな具合に感じて過ごしたかというのが簡単なあらすじなのだ。
が、この主人公があまりにひどい・・・、と思った。いや、自分が知らないだけで、実は都会育ちの若い人ってこんなものなのかな?とも思ったが、あまりにもあまりな主人公の幼さなのか感受性のなさというか、もうなんだか残念すぎる。そういった都会の若者と山の風習や暮らしのギャップを描きたかったのかもしれない。
でも、もし今の若い世代がそういった感性しかないのなら、日本の文化風習はもはや廃れるしかないんだろうなと悶々としてしまった。

たしかに部分的に面白いところは何箇所もあった。
でも全体を通してみると、残念な主人公の印象が強すぎて、後味が悪かったかなあ。
もっと若い人向けなのかもしれないねえ。


ということで、先日も書いたとおり、三浦しおんはこれで一旦終わりにします。
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今日も図書館へ行く。

ひと駅向こうにある図書館分室で、直接歩いても25分ほどだが、行きは沿線沿いの桜の様子が見たかったので電車に乗った。桜はちらほらから三分咲きくらいまで。今年はなんだか花弁が白っぽいような気がすると思った。

今回の図書館分室も先日の分室と同じで子供の本が多く、三浦しおんの本も数冊しかなかった。が、読んでいないものだったので2冊短編集を借りて帰ってきた。

途中、歩道脇のすみれの様子を見ながら戻ってくる。去年もその前の年、一株だけ白いすみれが歩道脇に咲いている場所がある。今年は、早くも?咲いていたのを見て、もう春かなと思う。

借りてきてすぐに本を開き、2冊をあっさりと読み終えてしまった。
今回は外れだったようで、書いてあることは確かに面白いんだろうけど、いびつさが感じられるすっきりしない読後感だった。短編では登場人物の持つ個性なのか特徴なのか、そういったいびつさやアクばかりが表の出しまうんだろうか?

長編作で取り上げられる少し一般的ではない舞台のものは面白いと思う。
例えば昨日の「仏果を得ず」の文楽、「舟を編む人」の辞典編さんの現場、それと最新作の読んでみたいと思ってる「愛なき世界」の植物学の世界。これらの舞台が描くその世界の現場を垣間見れられる面白さが、いびつさやアクをかなり薄めてくれて、それがアクセントにもなってるんだろうなあと思った。

逆に、そういう癖のある登場人物だからお話として面白く展開できるんだろうか。一般論的に、どんな人だって、なにかしら抱えて生きてるわけなのだけど、それ以上に強烈な個性(アクの強さ)といったものが小説の登場人物には必要なのかな?

そういうのが最近の小説?ラノベ的?なんだろうか。なんてことも考えてしまった。

とりあえずもう一二冊、長編を借りて読んだら、自分の見方が合ってるかどうかわかるだろう。そこで合っていれば、何年か後に「愛なき世界」が図書館で借りられるまでは三浦しおんから離れようかな。
ということでまた近日中に図書館へ行く予定。
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昨日借りた二冊を読み終えた。
昨夜一冊、今日一冊。

ここまでで三浦しおんの作品は4,5冊読んだのかな?
少しだけど作風というか、なんかそんなものが見えてきたように思える。

軽くてさっさと読み通せる。

前にラノベ的なと書いたことがあるけどラノベに近いけど、物語の中に現実味があるところが大きな違いかもしれない。現実味というか、現実の世界の中の一部を切り取ってお話にしている所というのかな。
もちろんそのままリアルな世界でもないのだろうけど、リアルさを垣間見させてくれるような部分がある。
まあ、この展開はどうなんだろうというところはあるのだけど(そのあたりがラノベ的なのかもしれない)、現実にある専門的な分野と登場人物の心情というのが絡めて物語が進んでいくというのがこの人の作風なのかなと思ったり。

今回借りたうちの一冊、「仏果を得ず」は文楽という古典芸能の世界での物語。
文楽は、一度だけ文楽座に見に行ったことがある。細かいことはわからなくても人形の動きに魅せられ引き込まれる世界だった。演目もいくつか古典文学として読んだこともあるので、詳しくはなくても少しは親しみがある。

「仏果を得ず」というのは仮名手本忠臣蔵に出てくるセリフなのだけど、その解釈も打たれるものがあったし、主人公が語る文楽への思いというか、文楽作品の見方の一つ一つが興味深くて、割と入り込めたかもしれない。

ただ、もう一冊の作品でもそうだったのだけど、登場人物の人間関係の展開が今ひとつ唐突なのと軽いような気がするのだけど、あえてそういう流れにしてるのかもしれない????

まあ、そんなこんなで、明日にでも返却にいこうと思う。
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