ちりぬるをわか
日々のちょっとした事。で、いろんなことがあったりなかったり。
「鴨とアヒルのコインロッカー」 伊坂幸太郎 東京創元社 2003/11/25発行
創元社HPの内容紹介より:【第25回吉川英治文学新人賞受賞】
引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的は――たった1冊の広辞苑!? そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ!
注目の気鋭が放つ清冽な傑作。解説=松浦正人
感想:伊坂幸太郎の2冊目。
もともとこの本を読みたかったけど、なかなか順番が回ってこなくて先に別の作品(ホワイトラビット)を読んだのだった。
そしてこの本も、ホワイトラビットと同じような構造をしている。
2つの時系列、2年前と現在が交互に出てきて最後に現在で物語が完結するというスタイル。
それはそれで面白いし、そこにもトリックがあって、最後に「えっ???」と思わせてくれる。
主な登場人物は現代で一応主人公らしい大学生になりたての椎名(男)と同じアパートに住んでいる河崎という男性。河崎が本屋を襲わないかと、引っ越してきた当日に声を掛けられるところから始まる。
そして二年前の物語では、河崎、琴美 そしてブータンからの留学生のドルジが主な登場人物。
二年前の話は、ペットショップから逃げ出した犬を琴美とドルジが探すところから始まる。
この他に、二年前でも現在でも出てくる麗子というちょっと変わった登場人物もいる。琴美のバイト先のペットショップのオーナーでもある。
この女性がいなければ物語が完結しなかったのも確かなので、影の主役かもしれない。
ただ・・この中にあまり好きじゃない登場人物がいて、読んでいて少しイライラしてしまった。
というのが椎名と琴美。
椎名は地方から出てきて慣れていない場所での生活で、まるで周囲から自分が見下されているように感じながら過ごしているのがどうも苦手。
琴美は後で事件に巻き込まれてしまうのだが、そこに至るまでの警戒心の薄さ、自分は大丈夫だろうと思い込みたいという気持ちが、とてもハラハラ、そしてイライラさせられる。
この二人のキャラクターは、実際にもいそうな感じだし、逆に河崎の突拍子もない言動や、麗子の無表情な態度のほうが、あるいは目につくのかもしれないとは思うんだけど、むしろその二人がいないと物語が成立しないというのもあるので、そこは楽しめるんだけどなあ。
作品自体は面白かった。けど椎名と琴美の二人のキャラクターで面白さが何割引きかになってしまった気がした(笑)。
苦手なタイプの登場人物だと、本だと分かっていても気に障るようです。
これはこれで新しい発見だわ^^;。
少し前の「臨床真理」の主人公もイライラしてしまったけど、あれは臨床心理士という立場を逸脱してることに対して。そして、そういうあり得ない描写をした作者に対しても・・かな?
まあ、あの話は無かったということで(笑)。
以上
創元社HPの内容紹介より:【第25回吉川英治文学新人賞受賞】
引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的は――たった1冊の広辞苑!? そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ!
注目の気鋭が放つ清冽な傑作。解説=松浦正人
感想:伊坂幸太郎の2冊目。
もともとこの本を読みたかったけど、なかなか順番が回ってこなくて先に別の作品(ホワイトラビット)を読んだのだった。
そしてこの本も、ホワイトラビットと同じような構造をしている。
2つの時系列、2年前と現在が交互に出てきて最後に現在で物語が完結するというスタイル。
それはそれで面白いし、そこにもトリックがあって、最後に「えっ???」と思わせてくれる。
主な登場人物は現代で一応主人公らしい大学生になりたての椎名(男)と同じアパートに住んでいる河崎という男性。河崎が本屋を襲わないかと、引っ越してきた当日に声を掛けられるところから始まる。
そして二年前の物語では、河崎、琴美 そしてブータンからの留学生のドルジが主な登場人物。
二年前の話は、ペットショップから逃げ出した犬を琴美とドルジが探すところから始まる。
この他に、二年前でも現在でも出てくる麗子というちょっと変わった登場人物もいる。琴美のバイト先のペットショップのオーナーでもある。
この女性がいなければ物語が完結しなかったのも確かなので、影の主役かもしれない。
ただ・・この中にあまり好きじゃない登場人物がいて、読んでいて少しイライラしてしまった。
というのが椎名と琴美。
椎名は地方から出てきて慣れていない場所での生活で、まるで周囲から自分が見下されているように感じながら過ごしているのがどうも苦手。
琴美は後で事件に巻き込まれてしまうのだが、そこに至るまでの警戒心の薄さ、自分は大丈夫だろうと思い込みたいという気持ちが、とてもハラハラ、そしてイライラさせられる。
この二人のキャラクターは、実際にもいそうな感じだし、逆に河崎の突拍子もない言動や、麗子の無表情な態度のほうが、あるいは目につくのかもしれないとは思うんだけど、むしろその二人がいないと物語が成立しないというのもあるので、そこは楽しめるんだけどなあ。
作品自体は面白かった。けど椎名と琴美の二人のキャラクターで面白さが何割引きかになってしまった気がした(笑)。
苦手なタイプの登場人物だと、本だと分かっていても気に障るようです。
これはこれで新しい発見だわ^^;。
少し前の「臨床真理」の主人公もイライラしてしまったけど、あれは臨床心理士という立場を逸脱してることに対して。そして、そういうあり得ない描写をした作者に対しても・・かな?
まあ、あの話は無かったということで(笑)。
以上
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