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ちりぬるをわか

日々のちょっとした事。で、いろんなことがあったりなかったり。

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「風の十二方位」 アーシュラ・k・ル・グウィン 早川文庫 1980/7/31

作品について:ル・グウィンの初期短編作品集。1962年から1974年に発表された短編集のなかから17編を選んでまとめたもの。
作品はいろいろなスタイルのものがあり、SFっぽいもの、ファンタジーもの、思考実験的なものなど。前回の「ローズ・コンパス」よりもかなり読みごたえがあったが、作品一つ一つが分かり易い?と思えるし面白かった。
この中のファンタジーものはのちにゲド戦記のシリーズにつながるような内容。

感想:前回読んだ「ローズ・コンパス」と同じく、ようつべでこの短編集の一作について語っていた動画があって、調べてみるとル・グウィンだった。その短編が「風の十二方位」に収められているのがわかったので図書館で借りた。

作品名は「オメラスから歩み去る人々」で、あらすじを紹介すると:
人々が幸せに暮らすオメラスという町がある。そこで人々なにものにも縛られない自由な生活を王も権力もない「オメラス」で暮らしていた。しかしこの街のどこかの地下室に、子供が一人閉じ込められてひどい仕打ちを受けている。だが、町が自由で人々がそれを味わう条件として、この子供が閉じ込められていることが絶対条件だった。
オメラスに暮らす人々は、この子供の事を知っているが、この子を助けようとか救おうとする人はいない。それはこの子供を助けることで、オメラスは終わってしまうからだという。
しかし、何人かの人たちは、この子供の事を知った後で、いろいろと考えて街を出て行ってしまうのだが、その人たちはどこへ向かうのか、二度と戻ってこなかった。
出て行った人がどこへ向かうのか、みなバラバラな方向へ歩いていくが、それでも足取りはしっかりとしていた。

というかなり重い内容だが、このあらすじを聞いて誰が書いたのかわからないけど読んでみたくなったのだ^^;。


この短編の各作品の前に、ル・グウィン自身が紹介文を書いていて、どういう作品なのかどういう視点で書いたのかがわかって、それで読みやすかったのかもしれない。

さて、他には、SFとしてもかなり面白いものがいくつもあったし、久しぶりにゲド戦記も読み直してみようかと思ってしまった。

以上
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