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ちりぬるをわか

日々のちょっとした事。で、いろんなことがあったりなかったり。

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「鍵のない夢をみる」 辻村深月 文藝春秋 2012/5/12発行

帯より:彼氏がほしい、結婚したい
    ママになりたい、普通に幸せになりたい
    そんな望みが転落を呼び込む。
望むことは、
罪ですか?


以下:文藝春秋HPの紹介文より

町の中に、家の中に、犯罪の種は眠っている。

普通の町に生きるありふれた人々にふと魔が差す瞬間、転がり落ちる奈落を見事にとらえる5篇。現代の地方の姿を鋭く衝く短篇集

誰もが顔見知りの小さな町で盗みを繰り返す友達のお母さん、結婚をせっつく田舎体質にうんざりしている女の周囲で続くボヤ、出会い系サイトで知り合ったDV男との逃避行――日常に倦んだ心にふと魔が差した瞬間に生まれる「犯罪」。現代の地方の閉塞感を背景に、ささやかな欲望が引き寄せる奈落を鮮やかにとらえる短編集。ひとすじの光を求めてもがく様を、時に突き放し、時にそっと寄り添い描き出す著者の筆が光る傑作。

感想:とても後味の悪い作品集だった。けど、もとよりそう言ったどうしようもなさを描いた作品だそうです。
お話しは一般的な女性が主人公。でもそれぞれ思い込みが強すぎる性格だからか、どんどんと追い込まれて行き着く先が事件だったり、あるいは未遂だったりというストーリー。
さらにこの話の中に出てくる男がかなり酷くて、DV男だったり、頭のネジが外れてるような男だったりで、これも苦手な設定。

こういうことって、今の時代まれにあることなのかなあとも思いながらも、やっぱり嫌気のさす作品ではあります。
本の題に準えるのなら、「出口の鍵が見つからない悪夢にハマり込んだ」女性の物語でしょうか。

なんとなく以前読んだ村上春樹の「ねむり」を思い出してしまいました。「ねむり」でもどんどんと主人公の女性が追い込まれていくのですが、こちらは眠れなくて一晩中起きているというのが続いて、家の中にいても仕方ないと外へ出て事件に巻き込まれるところで終わるもの。
これも後味悪いなと思ったけど、こちらの方が酷かったかも^^;。

こういう作品が書けるというのも作家さんの力量だと思います。
第百四十七回直木賞受賞作品だそうです。

が、自分的には合わなかった。
今後はできるだけ紹介文(帯が無ければHPの紹介)を読んでから選ぼうと思いましたとさ。
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