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ちりぬるをわか

日々のちょっとした事。で、いろんなことがあったりなかったり。

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「エレジーは流れない」 三浦しをん 双葉社 2021/4/25発行

本のHP紹介文:海と山に囲まれた餅湯温泉。団体旅行客で賑わったかつての面影はとうにない。のどかでさびれた町に暮らす高校2年生の怜は、母親が2人いる家庭の中で、迫りくる進路の選択や自由奔放な友人たちに振りまわされ、悩み多き日々を送っていた。そんなある日、餅湯博物館から縄文土器が盗まれる事件が発生する。
──モヤモヤした日常を吹き飛ばす、青春群像小説!

夢や目標がなくたってOK! 青春小説の王道、ではない青春小説!!のどかな温泉街で暮らす高校生5人。きらきらした日常はないけれど、バカ話で盛り上がる瞬間はある。「もっちもっち、もちゆ~」の歌声が流れる商店街で、今日も騒動が巻き起こる……。

感想:物語は寂れかけた温泉街での高校生たちの日常。主人公の怜は何かにつけ無気力なのだが、それが彼の置かれている状況の不自然さからくると読んでいる中で少しずつわかってくる。
この辺りの感じが、いかにも三浦しをんだなあ〜と思ってしまった(笑)。
ちょっとした事件も起こる。けれども日々は何事もなく過ぎていくような感覚。その中で主人公たちが自分の向かう先を進路を少しずつ考えてみる。
どこにでもあるような日常の中での小さな葛藤やバカ騒ぎの物語。

「たまらなくなって、怜は布団の中で体を丸めた。どんな事態にも動じずに済むような、知恵や腕っぷしや経済力が欲しいと思った。でも、そんな大人はどこにもいない気もした。どれだけの知恵と力と金を手に入れても、心があるかぎり、たぶんだれしもが、ときにたじろぎ、みっともなく慌てふためき、弱気になってしまうものなのだろう。」 P156

うん、日常に生きるなんてそんなもんだな〜って思える一冊かもしれない^^。

以上
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「ミュゲ書房」 伊藤調 KADOKAWA 2021年3月17日出版

帯より:
小説編集の仕事をビジネスと割り切れない、若手編集者の宮本章は、
新人作家・広川蒼汰の作品を書籍化できず、責任を感じ退職する。

ちょうどその頃、北海道で書店を経営していた祖父が亡くなり、
章はその大正時代の羊羹を改装した書店・ミュゲ書房を成り行きで継ぐことに・・・。

失意の章は、ほんに関する膨大な知識を持つ高校生・永瀬桃ら、
ミュゲ書房に集まる人々との出会いの中で、
さらに彼の元に持ち込まれた二つの書籍編集の仕事の中で、
次第に本づくりの情熱を取り戻していく。

そして彼が潰してしまった作家・広川蒼汰はー。

感想:かなり読みやすい内容。3時間ほどで読んでしまった。
話の流れ自体は、スッと読めるし、途中でこれはこうなるんだろうなと先読みできる部分もあったりで、全体的に軽い感じだった。

小説の出版に関してなどいろいろと知らないことが描かれていると思った。
作者の実体験的なところもあるのかな?ウエブでの小説投稿から出版社に取り上げられての出版にいたる経緯などの細かい描写もあるのでかなり業界の裏側を描いたような作品だと思った。
一方で、こんな具合に編集者が関わってしまった小説が作られているのかというのを知って少しがっかりする気持ちもあった。

以上
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「しんがりで寝ています」 三浦しをん 集英社 2024年3月10日発行

まえがきより抜粋:
本書は雑誌「BALIA」に連載したエッセイをまとめたものの第二弾だ。中略 
なんてことない日常を描いたエッセイばかりを収められている・・・。中略
10年一日の日常エッセイをいつまで書きつづけられるんだろう。現に戦争が起きてしまったし、本書にもコロナ禍の日々が収録されている・「なんてことない日常」を、どうすれば全世界レベルで実現できるのか、真剣に考え、行動していきたいと思っているのは本当なのだが・・・中略
いくらなんでもアホすぎる一冊に仕上がってしまったが、本書をお読みになるあいだ、もし少しでも楽しい気持ちになっていただけたら、うれしいです。

感想:
全部で四章からなるエッセイで、筆者の日常を面白おかしく書いたものだ。2020年から2023年の期間で、ちょうどコロナ禍の真っ只中。読んでいて、ああ、世間ではこんな話もあったなあと色々と思い出された。

書かれた内容については、これらがすべて実際だとは思えないくらい「アホすぎる」んだけど(笑)、少なくとも本人の生活の片鱗がそこにあるんだろうな。
いくつかの話で思わず吹き出しそうになったりした。電車の中で読んでいたので、笑いを堪えるのに苦労しました^^;。

今まで何冊も小説は読んだが、そこからは想像ができないような作者の人物像も想像できる。なんだか少し身近に感じられたのは良かったです。

以上。
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