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ちりぬるをわか

日々のちょっとした事。で、いろんなことがあったりなかったり。

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「いつかの岸辺に跳ねていく」 加納朋子 幻冬舎 2019/6/25発行

幻冬舎HPより:俺の幼馴染・徹子は変わり者だ。道ばたで突然見知らぬ人に抱きついたり、俺が交通事故で入院した時、事故とは全く関係ないのに、なぜか枕元で泣いて謝ったり。合格間違いなしの志望校に落ちても、ケロッとしている。徹子は何かを隠してる。俺は彼女の秘密を探ろうとするが……。互いを思いやる二人の物語が重なった時、温かな真実が明らかになる。

感想:「フラット」という章と「レリーフ」という章からなる。フラットというの19は、「俺」から見た徹子の物語。レリーフは徹子から見た物語のパートになり、どちらかというと、フラットの続きあるいは補完になっている。

フラットでは淡々と話が進んで、最後に「俺」が置いていかれたようなところで終わっていて、珍しく大きな出来事もなく閉じた感じ。
しかしレリーフに入るととんでもない状態がその間にも起きていたというのがわかってくる。
このパートに出てくるカリタがとんでもない人物で、大げさにでなく周囲を破滅に巻き込んでいく。それを何とかしようと徹子が一人で動くがなか上手くいかないばかりか親友までが自死してしまう。
このあたりがとても重苦しくてなかなか先に進めなかったので読了に時間がかかった。
最後のどんでん返しでなんとか治まるところでようやくホッと息が着けた。

この話、ギリシャ神話が絡んでいると最後のほうでようやく分かるんだけど、レリーフに入ったあたりでうすうす気づいていたのに、ラストのほうまでわからなかった。う~ん勉強不足かな^^;。

-49の不夜脳でも神話という言葉が出てきたし、-48の老愚者でもさんざん出てきたギリシャ神話なのだが、関係のない三冊に続けて神話が出てくるというのもなにかめぐりあわせなのかもと思った次第。

以上
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