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ちりぬるをわか

日々のちょっとした事。で、いろんなことがあったりなかったり。

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先日注文した日本随筆大成第三期第3巻が先程郵便で届いた。
沖縄の古本屋さんからの郵送なので届くのにもう少しかかるかと思ってたが、けっこう早かった。

届いてみて初めて分かる本の分厚さ(笑)。
単行本サイズで460ページほどあり、その中で中陵漫録は360ページを占めている。

中は、長文のものよりも短い覚書のような文章が多い。
多くは中陵の本業の薬草に関する話題なのだが、どこそこの村で聞いた話、ここらの風習はどうだった、とかトリビア的な事も覚書として書かれている。
その他にも、中陵が思ったことなどもあった。

パッとページを開いて見て面白かったものを一つ(概要)。
「オランダ人は夏の暑さを防ぐために、ポンズというものを飲む。あちらのアラキという酒2合に柑橘のダイダイの果汁を入れ砂糖を加えてひと煮立ちさせる。それを水で割って飲む」
なんていう話のネタが書かれていたり。
このポンズというのは、今よく見かけるポン酢の元になったものだと言われてるものです。
そういうのを知ってると読んでいてもなるほどと思ったりするわけで。

この中陵漫録とは、結局この人の「手帳」に書かれた記録の事なんだな、と改めて思った。
内容はともかく、やっていたことは、私自身が手帳にあれこれと書き留めているのと何ら変わらないのでは?・・というのはちょっと言いすぎかもしれないが(笑)。

草木の話はほとんどわからないが、いろんなネタ話しを拾い読みしていくのは面白そうだ^^。
でも360ページってかなりの量だしのんびり読んでいきます。
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このところ、百鬼夜行から始まったいろいろな文献漁りをネットでやっている。
ネット検索は本当に便利なもので、今まで全く知るすべもなかった事にいとも簡単にたどり着けてしまう。

今回も、初めて聞く江戸時代の草木学者、佐藤成裕(中陵)という人の随筆に行き当たった。
江戸中期の人物で、いろいろなところを旅して随筆「中陵漫禄」という文章を残している。
この本は直接百鬼夜行とは関係なくて、若干怪談話も含まれている程度。
その怪談話以上にいろいろと面白そうな話が載っているらしいので、どうしても読んでみたくなり出版物を探した。

ここで行き当たったのが、日本随筆大成という古い本。
さらに検索すると、日本随筆大成の目録に行き当たった。
行き当たった先は、アメリカ、ペンシルバニア大学の蔵書目録の一つ。
この大学はそこそこのランクの大学だそうだ。
まあ学術目的で他の言語の本を所蔵するというのは普通のことなのでき、それなりに豊富なのだろうねえ。

でもね~、この大成の目録が日本国内のサイトで見つけられなかった。
目録を見ても、すごいと思ったし、そういうのは国レベルでもっと大切にすればいいのに。
そこまで至っていないのは恥ずべきじゃないか?と思ったり。
まあ、日本文化の研究に関しては国内よりも海外のほうが面白い資料があることも知っているのだけどね。

結局、その新版(といっても出版は20年ほど前の出版)の一冊で、件の随筆が収録されてる巻をあまぞんの古本市場で発見して注文した。

日本随筆大成は全部揃えると相当な巻数になる。
個人所有者がどれだけいるのだろう。
ペンシルバニアの目録を見ると、本当に聞いたこともない人たちの随筆が含まれていた。
目録を見ているだけで読みたくなってしまうんだけど、全部に目を通すというのは叶わないだろうなあ・・・とため息をついたりしてました。

とりあえず、今は佐藤中陵の巻が届くのを楽しみに待っていましょ。
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前から頭の片隅に引っかかっていた本をあまぞんで注文した。
古本で十分なのであまぞんで探してオーダー。
今日発送するという連絡メールが届いた。

本は1965年に出版されたレイチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー」。
この本はレイチェル・カーソンの最後の著作で、エッセイになっているそうだ。
自分の子供と過ごした自然の中での体験をもとに書かれた内容で、
センス・オブ・ワンダー(直訳で驚きの感覚)自然中から感じられるさまざまな驚きや
不思議を感性として育てることの大切さなどが書かれているらしい。
というのは昔読んだ書評をうろ覚えで書いている(笑)。
実際の内容は読んでのお楽しみ。

なぜこの本を今頃読む気になったのかというのは
やっぱり山歩きをしてそこにある自然の様子を見て感じるところが多々あるからなのでしょう。

思う所がたくさんあるのだけど、それはまあ置いておきます。

このセンス オブ ワンダーという言葉を思いついた、思い出したきっかけのもう一つとしては
先月GWの頃の読売新聞のコラムで金子いすゞの「不思議」という詩が取り上げられていた。
子供がいろいろなものを不思議と思う感性を描いた詩から、大人になってそういう感性が失われる人が多いが、少しはその感性を取り戻すのもいいのではないか・・というような内容だった。
このコラムがすごく気になっていて、時々思い出したりしてた。

で、先日この「不思議」というのは、センス オブ ワンダーって訳すと一番当てはまるんじゃないかなとふと思いついた。
そういえば、このタイトルの本があったなあ。
レイチェル・カーソンだったか・・・。未だ読んでなかったから一度読んでみようか。
という経緯で古本を手に入れる流れになった。

明後日くらいには届くかな?
楽しみです^^。


注)レイチェル・カーソンは環境問題に早くから注目していた生物学者で、有名な著作に「沈黙の春」があります。沈黙の春は人間が作った化学薬品などが自然環境を破壊してこのままでややがて地球が死に絶えてしまう(沈黙の春になる)という内容。自分が読んだ時はかなりショッキングでした。カーソンの考えは今の自然保護運動に大きな影響を与えました。
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