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ちりぬるをわか

日々のちょっとした事。で、いろんなことがあったりなかったり。

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昨日のダリ展では「これなに?」「わけわかんねえな」と言っている何人もの人がいました。ダリは確かに有名だけど、それだけで見てもわけの分からない絵画としか目に写りません。

本当なら、ダリの絵画に関してはシュールレアリズムがどういったものなのかをある程度理解した上で見ないといけないんだろうな〜。

シュールレアリズムというのは19世紀の終わり頃から20世紀前半に出てきた考え方で、それを絵画や文学的表現として現したものなのです。
それは、人の心の中を表現したもので、当時では最先端の考え方だったと思います。

この考え方に大きく影響したのは、同時代のフロイトの精神分析の考え方です。精神分析では心の中がどうなっているのかを考えます。今でこそ、心の闇、とかいろんな心の事を表現した言葉を耳にしますが、当時は一部の人しか知らないことでした。あまりにも最先端で、ほとんどの人は理解できない、現実を超えたもの、と言う事でシュール(超える)レアリズム(現実主義)と呼ばれています。

ダリの他には、キリコ、マックス・エルンストなどが有名な画家。エルンストは文学的な作品も幾つか書いています。もちろん、一読して理解できる作品ではありませんが(笑)。

不思議なのは、これらの人々がこぞったようにこの時代に出てきたことです。きっとこういうのが時代の流れというものなのでしょうね。

その流れは、今でも続いていますし、シュールレアリズム的な絵画手法で描かれる絵なんて珍しくなくなりました。
心の事もそれと同じくらい知られつつありますが、その中の複雑さについてはまだまだ理解できるところではないのでしょう。心はシュールレアリズムですもんね(^_^)。

昨日のダリ展は、そういったシュールレアリズム絵画の本物を見られました。

そうそう、展示場が終わったあとは売店の中を通って会場を出ていくのですが、まあたくさんの品が売られていました。
その中で、ダリの絵画の中に描かれているものをオブジェ(フィギュア)にした物が幾つかありました。
その中に「新人類の誕生を見つめる地政学の子供」という作品の中の卵型の地球の中から人間が誕生しようとしている、というものがありました。これがなかなかできが良くて(他のは今一つでした)、真剣に買うかどうか考えてしまいました。

値段も結構します。小さいの、といっても10センチぐらいの大きさのが3800円。その倍ほどのが12600円。さんざん迷った末に買わずに出てきました。

こういうのって、迷った分だけあとで買っておけば良かったなと思うものですね。でも買っても、シュールだから飾れないかもしれないね。まあこっそりと心の中に飾っておきましょ(^^;)。
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