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ちりぬるをわか

日々のちょっとした事。で、いろんなことがあったりなかったり。

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「まろ丸 伊勢参り」 畠中惠 角川書店 2025/8 出版

帯より:「旅に出てみなければ、見られない景色がある」
六十年に一度、皆が伊勢神宮へ向かう、おかげ参りの年。六つになる名の結に、大坂の大店の跡取りになる養子話が舞い込んだ。しかし、本家からの迎えは来ず何故か伊勢まで結を連れて来て欲しいと文が届く。どうして江戸にいる姪が選ばれたのか疑問に思う姉に頼まれ、両替商の三男坊、九郎は結を伊勢まで送り届けることに。仔犬のまろ丸をお供に、己の居場所が密かからない九郎と、大店の財を都合としている結が、明日を懸けて東海道を西へ行く!

感想:帯を読んだ限りでは割と気軽な道中記かなと思ったのだが、気軽なというのはとっかかりから違っていて、訳がわからないトラブルに巻き込まれた九郎が苦労する話になっている。
三男坊なのに名前が九郎というのはきっと苦労に掛けてるんだろう。

作中では、いろんな宿場を歩いていくのだが、随所で巻き込まれるトラブルが描かれつつ先へと進んでいく。
旅の出だしからトラブルが起こるので、まるでトラベルはトラブルみたいな話だと思ってしまう。

東海道を名古屋あたりまで進み、そこから伊勢街道へと進む旅。
途中で名前だけ出てくる宿場もたくさんあって、さっと読んでるとどこまで歩いたのか分からなくなってしまうので、東海道や伊勢のマップなどがあると頭に入りやすいかと思った。

そこで一度読み終えた後、ネットでマップを見たり、出てきた区間を歩く動画を見ながら読み直して見ると、なるほどこんなところを歩いてる想定で書かれたんだというのが少しは深くわかった気がする。
箱根関所前、小田原あたりからの道と、宇津谷峠、小夜の山中、浜名湖、伊勢外宮などなどは動画やネットでマップを表示させながら読み直した。
こういう本の読み方、楽しみ方もありかな^^。

いくつか気になったところはある。があまり細かいところを気にしていても仕方がない。
そういう流れなんだと思い直して再読した。


あと、化け猫の話が出てきたり(と言っても話だけ)幽霊話が出てきたりというのもあった。
やっぱりしゃばけの作者なんだなと妙に納得したのだった(笑)。
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