ちりぬるをわか
日々のちょっとした事。で、いろんなことがあったりなかったり。

「夜は短し 歩けよ乙女」 森見登美彦 角川文庫
あらすじにかえて(文庫本の裏表紙の紹介文の写し):
「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に彼女の姿を追い求めた。けれど先輩の思いに気づかない彼女は頻発する”偶然の出会い”にも「奇遇ですねえ!」というばかり。そんな2人を麻痺受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった。山本周五郎賞を受賞し本屋大賞2位にも選ばれたキュートでポップな恋愛ファンタジーの傑作! 解説 羽海野チカ
さて物語の舞台は京都市内。なので見覚え聞き覚えがある地名が次々と出てきて、先輩の語りと黒髪の乙女の語りが交互に物語をすすめていく。
主人公はもちろん黒髪の乙女。先輩は副主人公といえば良いのかな?それとももうひとりの主人公?
他の登場人物でキーになるのは李白翁と呼ばれる老人。この老人が第一章で「黒髪の乙女」言ったのが「夜は短し歩けよ乙女」という言葉で、第四章ではこれを乙女が自分に言うというのも面白い展開。
ただ話の展開がかなり早く、あるいは唐突で、なかなか取り付きにくく、読み終えるのに随分と時間がかかってしまった。が、一旦それがわかればどんどん読み進められると思う。
作品の中で気に入った場面(セリフ):
第2章は古本市で「黒髪の乙女」が子供の頃に好きだった絵本を探す話なのだが、そこでこんな事を考える乙女。
「我々は無意識のうちに本との出会いを選んでいるものでしょうし、あるいは我々が偶然と思っていても、それは単に錯綜する因果の糸がみえないに過ぎないのかもしれません。そう頭がわかっていても、本を巡る偶然に出くわした時、私は何か運命のようなものを感じてしまうのです。」
言ってる事がすっごくわかるような気がして、これで一気に先へ進めるた感じがあるかもしれない(笑)。
私自身も子供の頃に好きだった絵本を大人になってから探していた頃があったのでそういう意味でもこの第二章のこのシーンは気に入りました。私の場合は残念ながら見つけられなかったのですが。
物語が早い、突然な展開だけではなく、登場人物もかなり奇妙な人ばかり。というよりも登場人物が本当に人間なのか?もしかしたら神様やら妖怪の類が紛れているのではと思わせる世界観。
特に第4章は夢と現実がごちゃまぜになっての展開なので全く分からない人がいても不思議じゃないかもなあ。そういったごった煮のような世界が描かれたお話でした。
でもこの曖昧な感覚が後々の作品にも引き継がれてるんだなと「夜行」の事を思い出してしまったのでした。
読書感想はここまでです。
実際はこれをノートに書いてますが、一度サンプルとしてここに書き込んで見ました。久しぶりにここの本ジャンルで書くのもいいかな~、うん^^。
あらすじにかえて(文庫本の裏表紙の紹介文の写し):
「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に彼女の姿を追い求めた。けれど先輩の思いに気づかない彼女は頻発する”偶然の出会い”にも「奇遇ですねえ!」というばかり。そんな2人を麻痺受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった。山本周五郎賞を受賞し本屋大賞2位にも選ばれたキュートでポップな恋愛ファンタジーの傑作! 解説 羽海野チカ
さて物語の舞台は京都市内。なので見覚え聞き覚えがある地名が次々と出てきて、先輩の語りと黒髪の乙女の語りが交互に物語をすすめていく。
主人公はもちろん黒髪の乙女。先輩は副主人公といえば良いのかな?それとももうひとりの主人公?
他の登場人物でキーになるのは李白翁と呼ばれる老人。この老人が第一章で「黒髪の乙女」言ったのが「夜は短し歩けよ乙女」という言葉で、第四章ではこれを乙女が自分に言うというのも面白い展開。
ただ話の展開がかなり早く、あるいは唐突で、なかなか取り付きにくく、読み終えるのに随分と時間がかかってしまった。が、一旦それがわかればどんどん読み進められると思う。
作品の中で気に入った場面(セリフ):
第2章は古本市で「黒髪の乙女」が子供の頃に好きだった絵本を探す話なのだが、そこでこんな事を考える乙女。
「我々は無意識のうちに本との出会いを選んでいるものでしょうし、あるいは我々が偶然と思っていても、それは単に錯綜する因果の糸がみえないに過ぎないのかもしれません。そう頭がわかっていても、本を巡る偶然に出くわした時、私は何か運命のようなものを感じてしまうのです。」
言ってる事がすっごくわかるような気がして、これで一気に先へ進めるた感じがあるかもしれない(笑)。
私自身も子供の頃に好きだった絵本を大人になってから探していた頃があったのでそういう意味でもこの第二章のこのシーンは気に入りました。私の場合は残念ながら見つけられなかったのですが。
物語が早い、突然な展開だけではなく、登場人物もかなり奇妙な人ばかり。というよりも登場人物が本当に人間なのか?もしかしたら神様やら妖怪の類が紛れているのではと思わせる世界観。
特に第4章は夢と現実がごちゃまぜになっての展開なので全く分からない人がいても不思議じゃないかもなあ。そういったごった煮のような世界が描かれたお話でした。
でもこの曖昧な感覚が後々の作品にも引き継がれてるんだなと「夜行」の事を思い出してしまったのでした。
読書感想はここまでです。
実際はこれをノートに書いてますが、一度サンプルとしてここに書き込んで見ました。久しぶりにここの本ジャンルで書くのもいいかな~、うん^^。
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