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ちりぬるをわか

日々のちょっとした事。で、いろんなことがあったりなかったり。

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相変わらずあちらのニュースを聞き流しています。

聞き流しているだけなので、ところどころ聞き落としたりもしているのですが、
最近になって(ようやくです)
あちらのニュースでの言葉遣いってけっこう凝ったものが多いのに気づきました。

なんというか、単純に日本語に翻訳できない深みとでもいうのでしょうか?
使われてる単語が、日本でいうところの縁語的なものが多いのですよね。
日本のニュース原稿のような感情を伴わない言葉選びとは違った感じです。

そこは、文化の違いと言うやつなのかもしれないけど、
まるで散文詩のようにも思えてしまうような雰囲気があったりします。

ここ数日は、お隣のアメリカの抗議デモの様子にかなりの時間が割かれていますが、
そんなニュースの中の一文です。
Pain is fresh but the sad circumstance is bitterly familiar.
painは痛みで、ここは人が亡くなった痛みのことなのですが、それがfresh真新しいものだと言ってます。but,しかし、その悲しみのthe sad circcumstance(悲しい状況境遇)はbitterlyとても(同時に苦しい辛いというbitterビターの副詞形)familiarよく知っている ものである。
というのが語句ごとの訳になります。

この文中で、痛み、悲しみ とても(辛い)というのが文の基調になっていて、特にbitterlyが2つ以上の意味合いを兼ね備えたトーンになってます。
単にとても、ひどく、というのなら別の単語を使っても良いのですが、あえて辛い痛みを強調する為に縁語というか同じトーンのbitterlyを使っているのでしょうねえ。
しかもfresh真新しい、というのと対の意味合いの familiar馴染んだ、よく知っている。という言葉を配置する技?とでも言うのかな。

このbitterly familiarの意味合いで、もう何度も何度も同じような事があって、その辛さにも十分馴染みになってしまった、ということから、この手の事件が何度も何度も起こってきたというのも表されています。

ということで、一つの文のなかにいろんな意味合いが込められてるわけです。
これを意味合いを十分に含んだ日本語に訳するのは難しいなあ、って昨日ずっと翻訳に挑戦しながら思ったのでした。^^;


さて・・
今回の抗議デモを日本のニュースではCovid-19で経済的に困った層が暴徒化したような事を言ってる人がいました。
でもここまで大きな抗議になっているのは、この手の事件が何度も何度も起きた事が一番の原因なのです。人種差別が未だに行われてることに対する抗議なのです。

確かに、ウイルスで収入が途切れた人たちの一部が店を襲って品物を強奪というのもありますが、この事件の原因はウイルスというよりもっと深いところにあるのに。
アメリカでは未だに根深い問題なのですが、
日本では人種の違いって、あまりピンとこないのでしょうか。


なんてことも思ったりしてるのでした。
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