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ちりぬるをわか

日々のちょっとした事。で、いろんなことがあったりなかったり。

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村上春樹の新しい作品が出たということで、新聞にも広告が載っていた。
その広告に書かれたタイトルと見て、うわ~やられた><と思ってしまった。

じつは昨年の12月頃からノートにまとめていたのは中世の騎士についてのことだったのだ。
村上春樹の作品の中身がどうなのかはわからないけど、こちらはふとしたことで中世ヨーロッパについて興味を持って、その中でも特に騎士というのが想像していたものとはかなり違ったものだとあれこれ調べているうちに面白くなってまとめるようになったのだった。

一つ調べ始めると色々と関連してうかび上がってくる事が出て来る。

騎士の時代背景として領主のもとでの封建制度、荘園制度がどういうものなのか。
また日本の武士道になんとなく似ているような「騎士道」とはなんなのか。騎士道にはキリスト教の考え方が強く反映しているし、また中世における徳の考え方にも影響している。などなどあれこれ知らないことだらけだった。

知らないということがこういう興味を引くもとになったわけだけど、騎士というのが一つのキーワドであったわけで、それが村上春樹の作品のタイトルに使われているというのが、なんとも驚いた。というか何処かでシンクロしてるのかもしれないと思ったり。
おそらくそれは深い井戸の底の底の更に底のことだろうと思うけど(笑)。


今まで読んできた村上春樹の作品を通して、その発想がどんなものかがおぼろげにでも分かってしまうと(文章力を除外して考えるなら)それが一個人のなかで繰り返されれるテーマを延々と手を変え品を変えて書き出しているだけだというのが見えてくる。
それに気付いた時、興味が薄れてしまったのでしょう。

なのでタイトルには驚いたけど、作品は読まないと思う。自分が調べた歴史的な事象が、春樹作品の中で別の表現(というかそれこそ作品のタイトルにもなっているメタファ扱い)になったりしている可能性がかなり高いだろうと想像できることも読まないだろう理由の一つ。

文章力の凄さという点では、安部公房もそうだった。それに発想の元になっているものもどこかしら似ていると思う。だけど安部公房のほうがすごいと思えるのは、安部公房は開き直ってる感があるから(笑)。
なんちゃってね~^^。
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