ちりぬるをわか
日々のちょっとした事。で、いろんなことがあったりなかったり。

あれこれと考えながら読んでいたが、昨夜読み終えた。
この作品は今まで読んだものとは少し感じが違って、主人公が探偵役なのだけど犯人を特定出来ずに別の人が最後の最後で犯人を捕まえる。相変わらず、誰が犯人なのかは最後まで分からずだが(笑)。
それ以上に読んでいて思ったのは、イギリスのお国柄というのか、気質といえばいいのか、そういうものが強く前面に描かれていることだろうか。
日本人がイギリスと呼び習わしているのは、正式な国名ではUnited Kingdom of Great Britain and Northern Irelandで略してUKと表記される。なのでイギリスというのは国名ではないわけで。
日本でイギリスと読んでいるのは江戸時代から(英吉利)の習わしみたいなもので、おそらくイングランドからの転嫁ではないだろうか。そのイングランドは歴史上にあった国の一つで、この他にスコットランド、アイルランドなども同時代に存在していた。
それらを統合して出来たのがUKで、少なくとも3つ、もう少し細かく見れば4つ以上の自治区やかつての王国がUKの歴史の中に存在してる。
クリスティが描いた「イギリス」というのは歴史的に複雑に統合された国で、ヨーロッパ大陸とは違うという「島国気質」みたいなものが存在していた。
そしてその気質は、今でも存在している。
今のUKがEUに残るか脱退するかの問題は、この国が今だに大陸と自分たちは違うのだという歴史に受け継がれてきた意識の現れだろうと思いながらニュースを眺めているが、クリスティの作品はそれらを「イギリス」の内側から教えてくれている様な気がする。
少し話が広がりすぎたけど、「蒼ざめた馬」の背景にはシェイクスピアがあり、シェイクスピアの時代から受け継がれてきた民間伝承のようなものが謎解きを一層不可解にしてる面白さもある。それ以上にクリスティが描く「イギリス」の気質に思いを巡らせる一冊なのでした。
この作品は今まで読んだものとは少し感じが違って、主人公が探偵役なのだけど犯人を特定出来ずに別の人が最後の最後で犯人を捕まえる。相変わらず、誰が犯人なのかは最後まで分からずだが(笑)。
それ以上に読んでいて思ったのは、イギリスのお国柄というのか、気質といえばいいのか、そういうものが強く前面に描かれていることだろうか。
日本人がイギリスと呼び習わしているのは、正式な国名ではUnited Kingdom of Great Britain and Northern Irelandで略してUKと表記される。なのでイギリスというのは国名ではないわけで。
日本でイギリスと読んでいるのは江戸時代から(英吉利)の習わしみたいなもので、おそらくイングランドからの転嫁ではないだろうか。そのイングランドは歴史上にあった国の一つで、この他にスコットランド、アイルランドなども同時代に存在していた。
それらを統合して出来たのがUKで、少なくとも3つ、もう少し細かく見れば4つ以上の自治区やかつての王国がUKの歴史の中に存在してる。
クリスティが描いた「イギリス」というのは歴史的に複雑に統合された国で、ヨーロッパ大陸とは違うという「島国気質」みたいなものが存在していた。
そしてその気質は、今でも存在している。
今のUKがEUに残るか脱退するかの問題は、この国が今だに大陸と自分たちは違うのだという歴史に受け継がれてきた意識の現れだろうと思いながらニュースを眺めているが、クリスティの作品はそれらを「イギリス」の内側から教えてくれている様な気がする。
少し話が広がりすぎたけど、「蒼ざめた馬」の背景にはシェイクスピアがあり、シェイクスピアの時代から受け継がれてきた民間伝承のようなものが謎解きを一層不可解にしてる面白さもある。それ以上にクリスティが描く「イギリス」の気質に思いを巡らせる一冊なのでした。
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<< パディントン発4時50分 読了
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