ちりぬるをわか
日々のちょっとした事。で、いろんなことがあったりなかったり。
昨日の夕方、あまぞんで見つけた古本が届いた。
評が目に止まり、内容が気になったのでチェックしてみると古本送料込みで500円足らずでで売られていた。この値段なら、と注文したのだった。安価なのはハードカバーだと言うこともあるらしく、ペーパーバックだと1000円以上の値がついていたが、ハードカバーだろうとペーパーバックだろうと中身が読めればいいので気にせずに安い方を注文。
届いてみるとかなりしっかりとしたハードカバー。開いたとたん、紙が古くなったようなあの古本屋のにおいがした。
でも懐かしい感じの作りだ。出版が1972年なので紙がかなり黄ばんでいる。その紙の質も今のハードカバーからは考えられないような安い質だったし、黄ばむもの早いのだろう。それすら、そういえばあの頃のハードカバーってこんな感じのざらついた紙だったなあ。^^
イギリス英語で書かれた本なので、アメリカ英語と違う単語のつづりを目にするのも楽しかったりする^^。
昨夜何ページか目を通して、かなり読みやすいと思った。多分小説ではなくて、文化史的な内容だからだろう。それでもあまり馴染みがない分野でもあり、時々知らない単語が出てきたりするので、都度辞書を引くことにした。もろもろ含め、ゆっくり楽しみながら読めばいいのだ^^。
評が目に止まり、内容が気になったのでチェックしてみると古本送料込みで500円足らずでで売られていた。この値段なら、と注文したのだった。安価なのはハードカバーだと言うこともあるらしく、ペーパーバックだと1000円以上の値がついていたが、ハードカバーだろうとペーパーバックだろうと中身が読めればいいので気にせずに安い方を注文。
届いてみるとかなりしっかりとしたハードカバー。開いたとたん、紙が古くなったようなあの古本屋のにおいがした。
でも懐かしい感じの作りだ。出版が1972年なので紙がかなり黄ばんでいる。その紙の質も今のハードカバーからは考えられないような安い質だったし、黄ばむもの早いのだろう。それすら、そういえばあの頃のハードカバーってこんな感じのざらついた紙だったなあ。^^
イギリス英語で書かれた本なので、アメリカ英語と違う単語のつづりを目にするのも楽しかったりする^^。
昨夜何ページか目を通して、かなり読みやすいと思った。多分小説ではなくて、文化史的な内容だからだろう。それでもあまり馴染みがない分野でもあり、時々知らない単語が出てきたりするので、都度辞書を引くことにした。もろもろ含め、ゆっくり楽しみながら読めばいいのだ^^。
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ここ数日でめっきりしのぎやすくなってきた。
窓の外からは蝉の声ではなくて虫の声も聞こえてくる中、のんびりとした気分で、たまに本棚から本を取り出して数ページ読んでは戻す。
クリスティ以降はこれといってまとまって本を読むこともない。
とくにこれという本がないので、古い本に目を通す。
今は江戸時代後期の巷説奇聞などを書き留めたという耳袋を手に取る。根岸鎮衛という人が書いたもの。原文をそのまま文庫にしたもの。岩波文庫だったら注釈だらけになるだろうけど、この本は違う出版社のもので、注釈もあまり着けられていない。そもそも書き留められた文がかなりの量になるので、一つ一つ注釈をつけていられないのかもしれない。
巷説奇聞といわれるくらいなので、幽霊話やもののけの話も噂話として出てくるので、古い怪談話などの元となったようなものもある。
民話の中にあるような話も出てくるし、別の本で読んだ話なども書かれていたりと、かなりの範囲の事が書かれている。
先ほど手にとって読んだページに、嫁の君という言葉が出てきた。自がその」言葉を覚えたのか忘れたが、なんだか懐かしく思うほどに以前の事なのだろう。
嫁の君は「ネズミ」の事を指す忌み言葉だとネットでは紹介されている。あるいは正月三が日に出てきたネズミを指す(ネズミと呼ばないようにするために付けられた)言葉だとか、まあいろいろと書かれている。
逆にネズミが出る家は穀物や食べ物が多くて豊かなのだという意味合いで付けられたという説もある。(地域的なものか?)
ただこの耳袋に出てきた嫁の君はこの「地域的な話」をそのまま取り込んだような一文だったのでなんとなく微笑ましいなと思ったり。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
暑い夏の8月もこれで終わりなのかな~、と一息ついて開いた本を読んだ際につらつらと思った今日なのでした。
窓の外からは蝉の声ではなくて虫の声も聞こえてくる中、のんびりとした気分で、たまに本棚から本を取り出して数ページ読んでは戻す。
クリスティ以降はこれといってまとまって本を読むこともない。
とくにこれという本がないので、古い本に目を通す。
今は江戸時代後期の巷説奇聞などを書き留めたという耳袋を手に取る。根岸鎮衛という人が書いたもの。原文をそのまま文庫にしたもの。岩波文庫だったら注釈だらけになるだろうけど、この本は違う出版社のもので、注釈もあまり着けられていない。そもそも書き留められた文がかなりの量になるので、一つ一つ注釈をつけていられないのかもしれない。
巷説奇聞といわれるくらいなので、幽霊話やもののけの話も噂話として出てくるので、古い怪談話などの元となったようなものもある。
民話の中にあるような話も出てくるし、別の本で読んだ話なども書かれていたりと、かなりの範囲の事が書かれている。
先ほど手にとって読んだページに、嫁の君という言葉が出てきた。自がその」言葉を覚えたのか忘れたが、なんだか懐かしく思うほどに以前の事なのだろう。
嫁の君は「ネズミ」の事を指す忌み言葉だとネットでは紹介されている。あるいは正月三が日に出てきたネズミを指す(ネズミと呼ばないようにするために付けられた)言葉だとか、まあいろいろと書かれている。
逆にネズミが出る家は穀物や食べ物が多くて豊かなのだという意味合いで付けられたという説もある。(地域的なものか?)
ただこの耳袋に出てきた嫁の君はこの「地域的な話」をそのまま取り込んだような一文だったのでなんとなく微笑ましいなと思ったり。
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暑い夏の8月もこれで終わりなのかな~、と一息ついて開いた本を読んだ際につらつらと思った今日なのでした。
昨日借りてきて、結局夜中まで読んでいた。
辞書編纂という固いイメージの作業を軽い感じの文体でどんどんと進んでいくので読みやすかった。
「まじめ」という名/アダ名の通りの主人公が辞書編纂に携わって13年の年月を経て大渡海と命名された辞書が完成するまでの話。大渡海というのは、辞書を言葉の海を渡っていくための舟になぞらえていることからで、ここから本のタイトルの舟を編むに繋がる。
辞書という舟は、言葉の海を渡って、自分の思いを伝えるために必要な言葉を探すためのもの。人間は未だ生まれぬ人達をつなぐ為に言葉を作ったのだ、そしてその舟に乗って思いを紡ぐ為に必要な言葉を大きな海から探すのだと。
ラストで辞書が完成する場面は少し感動してしまった。
細かいところもいろいろと面白かった。少し疑問が残るところもあったけどそれは舟を編む上では瑣末なエピソードなのかもしれないので良しとしましょう^^。
辞書編纂という固いイメージの作業を軽い感じの文体でどんどんと進んでいくので読みやすかった。
「まじめ」という名/アダ名の通りの主人公が辞書編纂に携わって13年の年月を経て大渡海と命名された辞書が完成するまでの話。大渡海というのは、辞書を言葉の海を渡っていくための舟になぞらえていることからで、ここから本のタイトルの舟を編むに繋がる。
辞書という舟は、言葉の海を渡って、自分の思いを伝えるために必要な言葉を探すためのもの。人間は未だ生まれぬ人達をつなぐ為に言葉を作ったのだ、そしてその舟に乗って思いを紡ぐ為に必要な言葉を大きな海から探すのだと。
ラストで辞書が完成する場面は少し感動してしまった。
細かいところもいろいろと面白かった。少し疑問が残るところもあったけどそれは舟を編む上では瑣末なエピソードなのかもしれないので良しとしましょう^^。