忍者ブログ

ちりぬるをわか

日々のちょっとした事。で、いろんなことがあったりなかったり。

entry_top_w.png
昨日は晴れていたのに、急に曇ってきて慌てて洗濯物を干したら午後にはにわか雨のあとでまた晴れる、というコロコロ変わるお天気。何とか心と秋の空ってヤツですか(笑)。

昼間は、前日の続きでスカボロ・フェアの元になった童謡を訳していました。
なにしろ知らない言葉もそこかしこに出てくるので辞書を引き引きの作業。やっているうちに中世時代に使われた物や言葉が出てきて、おぼろげながら時代の隔たりを感じました〜。童謡の成立が14〜18世紀と言いましたがそれ以前に原形があったと思わせる所もありました。

どうやらグリム童話などにも影響したと思われる「3つの難題を問われるる女の人」の原形と共通した展開であるというのも分かりました。童話のように3つの難問が出てきていて、1:潮の水と浜辺の間に1エーカーの土地を見つける2:その土地を牡羊の角で耕して、コショウの種ひと粒で畑中を豊作にする、3:それを皮の鎌で刈り取って孔雀の羽で束ねる。
というのがこの童話の3つの難題です。故に、昨日も書いたように、パセリ、セージ、ローズマリ−、タイムというのが魔法の呪文であるのではとも繋がってくるんですよね。

ここに出てくるコショウの実は、Peppercornという単語が使われているのですが、辞書に拠るとコショウが出回る前に中世以前に使われていたコショウ風味の実の事なのだそうです。

元々の話がヨーロッパ大陸からイギリスに渡ってきた名残りとも考えられます。グリム童話が中世の伝承からの採取ですし、ゲルマンの伝承の起原が何時になるのだろうと考えるとさらに時代を遡る事は間違い無いわけで。

う〜ん、調べれば調べるほどに深くなっていきます。

ヨーロッパにある伝承ってこういう形で受け継がれ、英語圏ではMother Gooseという形で文化として残っているわけですよね。ここから北米大陸でも結局はヨーロッパ文化を起原としているとも言えないかなと思うのです。

かたや日本では、そういった昔の伝承や民話がどれほど残されているのかな? 古典はもはや、授業の単元でしか無いし、本来継がれてきた、口述文化も一極集中で滅びつつあります。
そう思うと、日本昔話って偉大な番組だったなあと今さらに思うのでした。

閑話休題

昨夜、羊さんにケータイメールしようと思ったら、なぜかずっと圏外のまま。これは、今はメールするなッて事だと、メールは諦めた由。個人的伝言でした(笑)。
PR
entry_bottom_w.png
この記事にコメントする
お名前 
タイトル 
メールアドレス 
URL 
コメント 
パスワード 
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
plugin_top_w.png
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
14
22 23 24 25 26
27 28 29 30
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
プロフィール
HN:
ちゃとら
性別:
非公開
職業:
趣味:
音楽
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
リンク
plugin_bottom_w.png
Copyright ちりぬるをわか by ちゃとら All Rights Reserved.
Template by テンプレート@忍者ブログ
忍者ブログ [PR]
アクセスカウンター