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ちりぬるをわか

日々のちょっとした事。で、いろんなことがあったりなかったり。

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先日読んだクリスティの本の中にハーレクイン氏という人物が出てくるものがあった。
ハーレクイン氏のまだらのティーカップ、というような書き方がされていて、日本語訳が虹色のティーカップとかだったのだけど、原作名にはHarlequin’s Teacupというようになっていた。

で、なぜハーレクインが虹色と訳すのかというのがとても気になったのであれこれ調べてメモ用紙に書き込んでいた。そのメモがどこかへ紛れ込んで、ハーレクインが何だったのかはすっかり失念してしまっていた。

先ほどメモ用紙が出てきたので、忘れないようにここに書いておく。

ハーレクインは苗字でもあるが、単語としては道化師、アルルカンという意味なのだそうだ。
で、その道化師というのはイメージ的に色んな色を使った服を着たり、顔を塗りたくったりしていることから、「まだら、まぜこせ」という意味合いが付加されてきたようだ。
ネットの英文例では
His face was harlequined with patches  彼の顔は斑点だらけでまだらになっていた、とあった。
patchesは斑点、パッチワークのパッチの意味合い。ハーレクインedというのは動詞の過去形なのでedが付いていて、ここでは「まだらになっていた」という過去形になる。

つまりハーレクインを動詞で使うと色んな意味が混ざったまだらな状態を表すということがわかる。これがすなわち道化師アルルカンのイメージからの由来だというのは想像に難くない。

このまだらというのが、小説の中の状況としてはあまりきれいな語感がないので、色いろな色が混ざり合ってるということで虹色と訳したのだろう・・・というのが推察。

ほかにも日本語のまだらに適する英単語は沢山あってそれぞれの状況や状態に応じて違った英単語が使われるようだ。日本語は一つの事を表すのに沢山の言い方があると言われるけど、英語だって、日本語では一言のことをいろんな言い方をするものだってあるのだと思った次第。
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