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ちりぬるをわか

日々のちょっとした事。で、いろんなことがあったりなかったり。

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絵銭というのがあります。

これは江戸時代に作られた通貨とほぼ同じ大きさのコインです。
中国では古代から絵銭(どちらかと言うと4文字熟語が主体であとは仙人の絵などかな)があったので、中国にあったものが伝わって江戸時代に日本独自の絵柄などで作られるようになったのだと思います。
なぜ江戸時代かというと、日本独自の通貨(寛永通宝)を作リはじめたのが江戸時代だったからでしょう。絵銭もこの通貨職人さんのアルバイト的に作らたものもあるそうですからね^^。

でも絵銭は通貨ではなく、子どものおもちゃ(おはじきや面子)に使われたり、賭け事のコインとして使われたり、あるいはお守り代わりだった、社寺へ奉納したり、どこかの土産物だったり、と様々な用途で作られていました。

表面には絵や文字が描かれていて、その種類は数えきれないほどです。
七福神や仏像などの絵が描かれていたり、荷馬や動物といった身近な生き物、それから。念仏や仏菩薩の名前を刻んだり、あと寛永通宝の字の部分を削った形だけの模倣なんていうののあり、多種多様なのです。

この類いで社寺銭や福銭というお寺や神社が作ったコインもあり、それらにはその寺や神社の名前が刻まれてます。他に棟上銭も同じく社寺の建物を棟上げした時の記念コイン的なものにもそこの名前が載っています。
社寺や棟上は少し前まで実際に作られていたようにも見受けられるのは、おーくしょんに出品される物中には真新しいものがあったりしました。

こういうものを専門に集めてるコレクターの人もいるらしくて、一枚数千円でオークションにでていたりもしました。

こちらは、寛永通宝を集めた時に偶然そういうコインが混じっていたものが何枚か手元にあります。
始めて手に入ったときに、これはなんだろうって思ってあれこれと見てたらこういう世界もあるのだと知りました。

これはこれで江戸時代から続いていた庶民文化の名残なんだなって思った次第。
おーくしょんでは知らないでいればそのまま過ぎてしまう事をたくさん見られましたが
絵銭のたぐいもその一つでしたね~。

画像は拾ってきたもので、お稲荷さんの絵銭(社寺銭)です。
向かい合った二匹の狐と、下に描かれているのは鍵。
上には神社にある宝珠という宝らしいです。
お稲荷さんを思い起こさせるコインになっていますね。
江戸時代の人たちって、こういうのをお守り代わりにもっていたんでしょうかね。
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