ちりぬるをわか
日々のちょっとした事。で、いろんなことがあったりなかったり。

キャンドルはロウソクという意味もあるが、灯り、灯火という意味にもなる。
サバイバル、避難持ち出し、いずれにしてもロウソクだけでは心もとないと感じられるが、電力が全くない暗闇の中ではロウソクの灯りがあるだけでずいぶんと安心できるものだ。ここではキャンドルは灯りと捉えて、ロウソクだけではなく懐中電灯までも含めて考える。
100均のLEDライトから海外有名メーカーのものまで、いろんなライトがある。ネットショッピングで検索してみると、最近のライトはかなり明るいLEDライトの商品が売られている。明るいもの程値段が高くなるので、自分の予算にあわせるのがベストかもしれない。購入者のコメントや評価も参考に。
サバイバルや災害時用にはヘッドライトが一番良いと思う。頭に付けるので両手が自由に使えるから、というのが最大の理由だ。同じ理由で、山歩きにもヘッドライトを持つ。
ただPSKとして持つのであれば、ヘッドライトは少しかさばるので、小さなフラッシュライトを選ぶ。どのメーカーがというよりも、ライトの電池が手に入りやすいものを選ぶと後に便利である。
さらに、電池の要らない、手回し発電機付きのライトや、水を入れて発電するものなど、長期保存向きのライトもあるので、それらは避難持ち出し袋に入れるのも良さそうだ。
また電池式のLEDライトを選んだとして、その際には予備の電池も一つ持つようにする。あるいはバックアップ用にちいさな物も加え、必要な時に使えないということが無いように用心する。
ライトについては以上だが、その他の灯りも考えてみよう。
まずロウソクだが、これは可能であれば小さなものでも良いのでPSKに入れたい。これは、灯りを取るのがメインではなく、火を起こした時に一時的にロウソクに移す為でもある。他にフラッシュライトをつけっぱなしにすると電池が直ぐに切れるので、この場合はそれなりの大きさのロウソクあれば電池の消耗が防げる。
その他の用途にこんな使い方がある。海外カナダで何十年も前の事だが、冬場に郊外で車が動かなくなった時の為、一晩程度燃え続ける太いロウソクを非常用として車に備える。車の中で一夜を過ごす時に、窓を少し開けて(換気)、ロウソクを灯して過ごす。これで車内の空気が暖められて、凍死する危険が経るという。これも立派なサバイバル術であろう。ロウソクで暖を取るというのは十分に参考に出来るが、その際はくれぐれもきちんと換気をする。でなくては寒さではなく、一酸化中毒で命を落としてしまうので十分に注意を。
ロウソクのように暖かくはないが、サイリウム・スティック(ケミカルライト)もほの明るく灯る。(コンサート会場で振られたり、縁日の屋台で売ってる例の光物)これも暗闇ではかなり有効なアイテムになる。ライトのように暗闇を明るくするものではないが、遠くから位置確認が出来るので、キャンプなどでテントに着けて使う人も多い。残念ながら6時間程度で使い捨てというのが一般的なようだが、それだけあれば夜通し灯っていてくれるだろう。
個人的に持っているものは、山歩き用のペルツのヘッドライト、Fenixのフラッシュライト、バックアップ用にボタン電池使用のミニライト。何時もポケットに入れているのはFinexE05で、単4電池一本を使うもの。連続使用は8時間程度だろうか。バックアップのミニライトは小銭入れに入れてある。
ロウソクに類するものとしては、麻紐にロウを染み込ませたものを5センチほど入れている。これは灯りというより火起こしの関連で書こう。
サバイバル、避難持ち出し、いずれにしてもロウソクだけでは心もとないと感じられるが、電力が全くない暗闇の中ではロウソクの灯りがあるだけでずいぶんと安心できるものだ。ここではキャンドルは灯りと捉えて、ロウソクだけではなく懐中電灯までも含めて考える。
100均のLEDライトから海外有名メーカーのものまで、いろんなライトがある。ネットショッピングで検索してみると、最近のライトはかなり明るいLEDライトの商品が売られている。明るいもの程値段が高くなるので、自分の予算にあわせるのがベストかもしれない。購入者のコメントや評価も参考に。
サバイバルや災害時用にはヘッドライトが一番良いと思う。頭に付けるので両手が自由に使えるから、というのが最大の理由だ。同じ理由で、山歩きにもヘッドライトを持つ。
ただPSKとして持つのであれば、ヘッドライトは少しかさばるので、小さなフラッシュライトを選ぶ。どのメーカーがというよりも、ライトの電池が手に入りやすいものを選ぶと後に便利である。
さらに、電池の要らない、手回し発電機付きのライトや、水を入れて発電するものなど、長期保存向きのライトもあるので、それらは避難持ち出し袋に入れるのも良さそうだ。
また電池式のLEDライトを選んだとして、その際には予備の電池も一つ持つようにする。あるいはバックアップ用にちいさな物も加え、必要な時に使えないということが無いように用心する。
ライトについては以上だが、その他の灯りも考えてみよう。
まずロウソクだが、これは可能であれば小さなものでも良いのでPSKに入れたい。これは、灯りを取るのがメインではなく、火を起こした時に一時的にロウソクに移す為でもある。他にフラッシュライトをつけっぱなしにすると電池が直ぐに切れるので、この場合はそれなりの大きさのロウソクあれば電池の消耗が防げる。
その他の用途にこんな使い方がある。海外カナダで何十年も前の事だが、冬場に郊外で車が動かなくなった時の為、一晩程度燃え続ける太いロウソクを非常用として車に備える。車の中で一夜を過ごす時に、窓を少し開けて(換気)、ロウソクを灯して過ごす。これで車内の空気が暖められて、凍死する危険が経るという。これも立派なサバイバル術であろう。ロウソクで暖を取るというのは十分に参考に出来るが、その際はくれぐれもきちんと換気をする。でなくては寒さではなく、一酸化中毒で命を落としてしまうので十分に注意を。
ロウソクのように暖かくはないが、サイリウム・スティック(ケミカルライト)もほの明るく灯る。(コンサート会場で振られたり、縁日の屋台で売ってる例の光物)これも暗闇ではかなり有効なアイテムになる。ライトのように暗闇を明るくするものではないが、遠くから位置確認が出来るので、キャンプなどでテントに着けて使う人も多い。残念ながら6時間程度で使い捨てというのが一般的なようだが、それだけあれば夜通し灯っていてくれるだろう。
個人的に持っているものは、山歩き用のペルツのヘッドライト、Fenixのフラッシュライト、バックアップ用にボタン電池使用のミニライト。何時もポケットに入れているのはFinexE05で、単4電池一本を使うもの。連続使用は8時間程度だろうか。バックアップのミニライトは小銭入れに入れてある。
ロウソクに類するものとしては、麻紐にロウを染み込ませたものを5センチほど入れている。これは灯りというより火起こしの関連で書こう。
PR


Cutting Tool 切る道具
サバイバルアイテムというとまずナイフが思い浮かぶ。アメリカなどあちらの国の人には、ナイフは道具の一つと考えられていて、日本の刃物の捉え方とは文化的、歴史的に大きな違いがある。
日本においての刃物の扱いは、ナイフを規制する銃刀法を参考にすれば良いが、一般的なコンセンサスとして、必要のない刃物を持ち歩くことへの懸念がここに集約されているのではないかと考える。
ただし、アメリカにあっても規制されている場所もあり、そこではローカルルールに準ずるのであって、自由に銃やナイフを持ち歩けるわけではない。またイギリスでも銃は持ち歩けないし、ナイフは刃渡りが定められた長さのもの以外は法で規制されている。
日本もイギリスと同じように見えるが、日本の場合は銃刀法での規制の他に、軽犯罪法があるので、不必要に持ち歩いているナイフは没収される可能性が極めて高い。たとえそれが銃刀法に定められた長さの刃渡りであってもである。
ナイフを持ち歩く必要性がある場合というのは、極めてレアになってしまってる。一般的なところでは、キャンプやハイキングで「料理に使う」包丁的なナイフ、あるいは釣り上げた「魚を捌く」ためのナイフ程度ではないだろうか。(クライミングならばロープを切るためのナイフを持つだろうけど、これはあまり一般的なケースではないと考える)。
別の言い方をするなら、いくら山で使いますからと言ってナイフを持っていても、料理の用意をしていない、あるいはクライミングの用意がない場合はナイフだけを不要に持ってると見なされる可能性が高いということを覚えておこう。
家に置いてある避難用バッグに十徳ナイフを入れて置いてあるというのはアリだが、アルトイズ缶に入れたPSKにナイフの類を入れて持ち歩くというのは軽犯罪法に引っかかる可能性が高い。
いくら緊急時のものですと説明した所で、あなたを止めて職務質問する警察官は「人を殺傷する危険性がある刃物」を持ち歩いてる事で、軽犯罪法に触れたと考えるだろう。ナイフだけではなく、ナイフがセットになっているマルチツールも同じだし、普通なら事務用品として考えるカターナイフですら「刃物」なのだ。
ということを踏まえて、日本でのサバイバルアイテムの中で切る道具というのは位置付けが難しいと感じる。
なので、小さな事務用ハサミを一つ持っている。ちょっとした糸や紙が切れる程度だが、無いよりもマシ。
ただ、日本でナイフをサバイバル用に持っていたとして、どれだけ使いこなせるのだろうという疑問もある。まず、普段から使わないナイフという道具がいざと言う時に使えるのだろうか?アメリカなどなら、普段から道具として活用してるからこそツールとしてのナイフの価値がある。
またとあるサバイバルキット(アメリカの人)の動画で、刃渡りの短い折りたたみナイフでは人は殺せないと言っていた。これがあちらの人全ての意見だとは思わないが、一分の理はあると思った。
自分なりに思ったのは、刃渡りの短いナイフを用いて致死的な傷を負わせられる前に、抵抗したり逃げたりしなくてはいけないというのが不文律として存在するのだということ。 ナイフを持ってる相手に対して、ただたんに立ちすくんで傷つけられる、なんてことは考えられないのがアメリカだと思うのだ。良い悪いは別として、自分の身は自分で守るというのはそういうことなのだとも感じる。
果たして日本の人が同じように思い、同じように行動できるだろうか?出来る人もいるだろうが、多くの人には難しいのではないだろうか?それは、ナイフという道具自体が日本の社会に受け入れられていないからじゃないだろうか。
ということで、平時にPSKを持ち歩くのなら、ナイフ以外で使いやすい道具を見付けてキットに組み込むという方向で考えたい。
ただし災害時に避難用持ち出し袋(Bugout Bag)には、十徳ナイフやマルチツールを入れておくと良い。持ち出し袋を担いで歩くような状況下で職務質問をするほど警察官も暇ではないだろうし、なによりもそんな状況で使われるのがそれらツールの役割なのだ。
サバイバルアイテムというとまずナイフが思い浮かぶ。アメリカなどあちらの国の人には、ナイフは道具の一つと考えられていて、日本の刃物の捉え方とは文化的、歴史的に大きな違いがある。
日本においての刃物の扱いは、ナイフを規制する銃刀法を参考にすれば良いが、一般的なコンセンサスとして、必要のない刃物を持ち歩くことへの懸念がここに集約されているのではないかと考える。
ただし、アメリカにあっても規制されている場所もあり、そこではローカルルールに準ずるのであって、自由に銃やナイフを持ち歩けるわけではない。またイギリスでも銃は持ち歩けないし、ナイフは刃渡りが定められた長さのもの以外は法で規制されている。
日本もイギリスと同じように見えるが、日本の場合は銃刀法での規制の他に、軽犯罪法があるので、不必要に持ち歩いているナイフは没収される可能性が極めて高い。たとえそれが銃刀法に定められた長さの刃渡りであってもである。
ナイフを持ち歩く必要性がある場合というのは、極めてレアになってしまってる。一般的なところでは、キャンプやハイキングで「料理に使う」包丁的なナイフ、あるいは釣り上げた「魚を捌く」ためのナイフ程度ではないだろうか。(クライミングならばロープを切るためのナイフを持つだろうけど、これはあまり一般的なケースではないと考える)。
別の言い方をするなら、いくら山で使いますからと言ってナイフを持っていても、料理の用意をしていない、あるいはクライミングの用意がない場合はナイフだけを不要に持ってると見なされる可能性が高いということを覚えておこう。
家に置いてある避難用バッグに十徳ナイフを入れて置いてあるというのはアリだが、アルトイズ缶に入れたPSKにナイフの類を入れて持ち歩くというのは軽犯罪法に引っかかる可能性が高い。
いくら緊急時のものですと説明した所で、あなたを止めて職務質問する警察官は「人を殺傷する危険性がある刃物」を持ち歩いてる事で、軽犯罪法に触れたと考えるだろう。ナイフだけではなく、ナイフがセットになっているマルチツールも同じだし、普通なら事務用品として考えるカターナイフですら「刃物」なのだ。
ということを踏まえて、日本でのサバイバルアイテムの中で切る道具というのは位置付けが難しいと感じる。
なので、小さな事務用ハサミを一つ持っている。ちょっとした糸や紙が切れる程度だが、無いよりもマシ。
ただ、日本でナイフをサバイバル用に持っていたとして、どれだけ使いこなせるのだろうという疑問もある。まず、普段から使わないナイフという道具がいざと言う時に使えるのだろうか?アメリカなどなら、普段から道具として活用してるからこそツールとしてのナイフの価値がある。
またとあるサバイバルキット(アメリカの人)の動画で、刃渡りの短い折りたたみナイフでは人は殺せないと言っていた。これがあちらの人全ての意見だとは思わないが、一分の理はあると思った。
自分なりに思ったのは、刃渡りの短いナイフを用いて致死的な傷を負わせられる前に、抵抗したり逃げたりしなくてはいけないというのが不文律として存在するのだということ。 ナイフを持ってる相手に対して、ただたんに立ちすくんで傷つけられる、なんてことは考えられないのがアメリカだと思うのだ。良い悪いは別として、自分の身は自分で守るというのはそういうことなのだとも感じる。
果たして日本の人が同じように思い、同じように行動できるだろうか?出来る人もいるだろうが、多くの人には難しいのではないだろうか?それは、ナイフという道具自体が日本の社会に受け入れられていないからじゃないだろうか。
ということで、平時にPSKを持ち歩くのなら、ナイフ以外で使いやすい道具を見付けてキットに組み込むという方向で考えたい。
ただし災害時に避難用持ち出し袋(Bugout Bag)には、十徳ナイフやマルチツールを入れておくと良い。持ち出し袋を担いで歩くような状況下で職務質問をするほど警察官も暇ではないだろうし、なによりもそんな状況で使われるのがそれらツールの役割なのだ。


アイテムについて書いていく。
前に上げた10Csになぞらえて、自分が選んだアイテムについて書いていく。
Cotton(綿布)*(注)
サバイバルでの綿布と言えばバンダナが代表的だ。PSKでは1枚持つ程度だろうが、Bugout Bagには複数枚入れておくと用途が広がる。
とは言うものの、自分ではバンダナではなく手ぬぐい用ている。手ぬぐいにはバンダナに無い特徴があり、その分バンダナよりも用途が広いからというのが理由である。
まずバンダナや手ぬぐいをサバイバルシーンでどう活用するか。つまり用途を羅列していく。
○頭に巻く これは頭の保護、汗を取るためなどの役目 また帽子代わりにもなる
○顔に巻く 同じく顔の保護、汗取り、
○額に巻く 汗が落ちないようにする
○口を覆う 煙などを吸い込まないようにする
○首に巻く 寒いに保温効果有り
○三角布の代わりに使う 包帯のように巻く、出血をとめるために縛る、首からかけて腕を吊る、捻挫などの添え木を巻く
○熱い物を持つときに手に巻く(コッヘルなどを持つ時に役立つ)
○バンダナよりも長さが有るので投石が出来る
○物を包む
○火を起こすときの材料にする
○チャークロスを作る
○水を濾すときのフィルターにする
次にバンダナと違う点をあげてみる。
まず大きさの違い。手ぬぐいは縦90~100センチ程、横幅は30~35センチでサイズはメーカーに依って少しずつ違う。これは文化史的な背景があるが、ここでは割愛。ある程度の大きさがあるので、風呂などで体を洗うときにも使える。
バンダナはほぼ正方形で50センチ四方ほどの大きさで、四方は縫われている。ところが、手ぬぐい両端が断ち切りである。そのため水分を含んでも乾燥しやすいこと。また断ち切りである為、縦に裂きやすい。(古い映画で、下駄などの鼻緒が切れた時に手ぬぐいを裂いて代わりにするというシーンが思い出される(笑)。
ということでこの特性を利用して裂いて使う事ができる。裂いた場合、あまり細すぎると耐久性が無いので、4分割程度がいいのではないかと思う。仮に4分割すると7.8センチの幅で90センチほどの長さの布が4枚できる。これらを使って
○包帯の代わりに使う
○ひも状にして使う(何本か結んで長さも確保できる)
またサバイバルとは直接関係は無いが、手ぬぐいは、昔忍者が道具として使っていたという記録もあるそうだ。使い方はサバイバル的な物も含めて似たようなものだが、染色に殺菌効果がある(とされる)物を使い、水をろ過するときなどに役立てたそうである。
また本当かどうか分からないが、武器としても使ったらしい。(先に挙げた投石以外の使い方だそうだ)さらに、水に濡らした手ぬぐいを壁叩きつけ、手ぬぐいが張り付いた一瞬を利用して壁を上がる、なんて実現可能なのかは分からないが、そういう術もあったとか。
さて、バンダナは色合いが原色だったり目立つ色だったりするので目印としてはとても都合が良い。一方の手ぬぐいはいろいろな模様があったりするが、一色で染めてあるものは少ないので目印として使うのであれば色合いを考えて選ぶ必要がある。
ただ、白が基調の手ぬぐいは、秋の山歩きでスズメバチから頭を保護する事ができる(スズメバチは黒っぽいものを狙うと言われる)ので、色に関しては用途に応じたものを持てばよいだろう。
ということでいろいろな活用方法があるCotton。バンダナにするか手ぬぐいにするかは個人の好みになるのかも。どちらにしても、現物を手にとって何に、どう使うか考えていけば自ずと決まるのではないだろうか。
*注 10Csに則するのならCutting toolが一番なのだが、この手ぬぐいが自分の中で一番こだわっているアイテムなので最初に書いた。
前に上げた10Csになぞらえて、自分が選んだアイテムについて書いていく。
Cotton(綿布)*(注)
サバイバルでの綿布と言えばバンダナが代表的だ。PSKでは1枚持つ程度だろうが、Bugout Bagには複数枚入れておくと用途が広がる。
とは言うものの、自分ではバンダナではなく手ぬぐい用ている。手ぬぐいにはバンダナに無い特徴があり、その分バンダナよりも用途が広いからというのが理由である。
まずバンダナや手ぬぐいをサバイバルシーンでどう活用するか。つまり用途を羅列していく。
○頭に巻く これは頭の保護、汗を取るためなどの役目 また帽子代わりにもなる
○顔に巻く 同じく顔の保護、汗取り、
○額に巻く 汗が落ちないようにする
○口を覆う 煙などを吸い込まないようにする
○首に巻く 寒いに保温効果有り
○三角布の代わりに使う 包帯のように巻く、出血をとめるために縛る、首からかけて腕を吊る、捻挫などの添え木を巻く
○熱い物を持つときに手に巻く(コッヘルなどを持つ時に役立つ)
○バンダナよりも長さが有るので投石が出来る
○物を包む
○火を起こすときの材料にする
○チャークロスを作る
○水を濾すときのフィルターにする
次にバンダナと違う点をあげてみる。
まず大きさの違い。手ぬぐいは縦90~100センチ程、横幅は30~35センチでサイズはメーカーに依って少しずつ違う。これは文化史的な背景があるが、ここでは割愛。ある程度の大きさがあるので、風呂などで体を洗うときにも使える。
バンダナはほぼ正方形で50センチ四方ほどの大きさで、四方は縫われている。ところが、手ぬぐい両端が断ち切りである。そのため水分を含んでも乾燥しやすいこと。また断ち切りである為、縦に裂きやすい。(古い映画で、下駄などの鼻緒が切れた時に手ぬぐいを裂いて代わりにするというシーンが思い出される(笑)。
ということでこの特性を利用して裂いて使う事ができる。裂いた場合、あまり細すぎると耐久性が無いので、4分割程度がいいのではないかと思う。仮に4分割すると7.8センチの幅で90センチほどの長さの布が4枚できる。これらを使って
○包帯の代わりに使う
○ひも状にして使う(何本か結んで長さも確保できる)
またサバイバルとは直接関係は無いが、手ぬぐいは、昔忍者が道具として使っていたという記録もあるそうだ。使い方はサバイバル的な物も含めて似たようなものだが、染色に殺菌効果がある(とされる)物を使い、水をろ過するときなどに役立てたそうである。
また本当かどうか分からないが、武器としても使ったらしい。(先に挙げた投石以外の使い方だそうだ)さらに、水に濡らした手ぬぐいを壁叩きつけ、手ぬぐいが張り付いた一瞬を利用して壁を上がる、なんて実現可能なのかは分からないが、そういう術もあったとか。
さて、バンダナは色合いが原色だったり目立つ色だったりするので目印としてはとても都合が良い。一方の手ぬぐいはいろいろな模様があったりするが、一色で染めてあるものは少ないので目印として使うのであれば色合いを考えて選ぶ必要がある。
ただ、白が基調の手ぬぐいは、秋の山歩きでスズメバチから頭を保護する事ができる(スズメバチは黒っぽいものを狙うと言われる)ので、色に関しては用途に応じたものを持てばよいだろう。
ということでいろいろな活用方法があるCotton。バンダナにするか手ぬぐいにするかは個人の好みになるのかも。どちらにしても、現物を手にとって何に、どう使うか考えていけば自ずと決まるのではないだろうか。
*注 10Csに則するのならCutting toolが一番なのだが、この手ぬぐいが自分の中で一番こだわっているアイテムなので最初に書いた。
