ちりぬるをわか
日々のちょっとした事。で、いろんなことがあったりなかったり。

Coverとは覆う事または覆うものの意味。屋外などで体を外気から保護するためのアイテム。
サバイバル的にはテント、ターフ、グラウンドシート、山道具のツエルトなど。その他にもブランケット(難燃毛布などを含む)、サバイバルブランケット、ビビィサック、などなど沢山ある。
サイズに限らず、どんなものでも、体に直接巻きつけることで防風や外気から体温を保存する効果がある。アイテムによって効果効率が違うので、想定される状況に合わせて持つ。
また大きなサイズのものは、ロープなどを使って木の間に張るなどで目隠し的にも使えるし、防風効果もある。
このようなアイテムを使ってシェルター(避難場所)を作るというは、アウトドア、ブッシュクラフトでの定番なのでそちらを参考にして、アイテムを揃える、あるいは揃えたアイテムを使って作れるようなヒントを得ておく。どんなアイテムでも事前に使い方を知って、また実際に使ってみなくてはいざという場合に使いこなせない。ビビィサックなどは一度の使い捨て的なものもあるので、これは省くが実際に広げて見てみるのもいいだろう。
直接体に巻きつける、地面に敷く以外の使い方では、細引きやロープが合ったほうが断然便利な(テントを考えればわかりやすい)ので、ビビィサック以外の物を使う用意をするのなら、ある程度の長さの細引きやロープを一緒にしておく(これはCordageの項目で再度取り上げる)。
残念なことに、上記のほとんのアイテムは、PSKとして持ち歩くには大きすぎるため、災害避難袋などに入れて用意するのが良いだろう。PSKではせいぜいサバイバルブランケットだろうが、これですらアルトイズ缶に収まらないので、持ち歩きには工夫がいる。
ちょっとした保温、温度調整をするのなら「首」を保護するという方法がある。以前cottonの手ぬぐいでも書いたが、首に巻くものがあればかなり寒さも防げる。「首」だけでもなく、手首、足首を保温するのも同じような効果が期待できる。
アルトイズ缶サイズではないが、ビビィサック(簡易寝袋)やツエルトも手のひらサイズのものはあるので、アルトイズ缶と一緒に日常使いのバッグなどに入れておくのにはいいかもしれない。
サバイバル的にはテント、ターフ、グラウンドシート、山道具のツエルトなど。その他にもブランケット(難燃毛布などを含む)、サバイバルブランケット、ビビィサック、などなど沢山ある。
サイズに限らず、どんなものでも、体に直接巻きつけることで防風や外気から体温を保存する効果がある。アイテムによって効果効率が違うので、想定される状況に合わせて持つ。
また大きなサイズのものは、ロープなどを使って木の間に張るなどで目隠し的にも使えるし、防風効果もある。
このようなアイテムを使ってシェルター(避難場所)を作るというは、アウトドア、ブッシュクラフトでの定番なのでそちらを参考にして、アイテムを揃える、あるいは揃えたアイテムを使って作れるようなヒントを得ておく。どんなアイテムでも事前に使い方を知って、また実際に使ってみなくてはいざという場合に使いこなせない。ビビィサックなどは一度の使い捨て的なものもあるので、これは省くが実際に広げて見てみるのもいいだろう。
直接体に巻きつける、地面に敷く以外の使い方では、細引きやロープが合ったほうが断然便利な(テントを考えればわかりやすい)ので、ビビィサック以外の物を使う用意をするのなら、ある程度の長さの細引きやロープを一緒にしておく(これはCordageの項目で再度取り上げる)。
残念なことに、上記のほとんのアイテムは、PSKとして持ち歩くには大きすぎるため、災害避難袋などに入れて用意するのが良いだろう。PSKではせいぜいサバイバルブランケットだろうが、これですらアルトイズ缶に収まらないので、持ち歩きには工夫がいる。
ちょっとした保温、温度調整をするのなら「首」を保護するという方法がある。以前cottonの手ぬぐいでも書いたが、首に巻くものがあればかなり寒さも防げる。「首」だけでもなく、手首、足首を保温するのも同じような効果が期待できる。
アルトイズ缶サイズではないが、ビビィサック(簡易寝袋)やツエルトも手のひらサイズのものはあるので、アルトイズ缶と一緒に日常使いのバッグなどに入れておくのにはいいかもしれない。
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Containerは容器の意味だが、容器は水の確保のために欠かせないもの。ここでは容器と飲み水の確保について書いてみる。
水を入れる容器は数え上げれば切りがない。材質が金属のものや、プラスティックのもの。形状がボトルやパウチタイプ。いずれにしても、フタがついていて水をこぼさず持ち運べるもの。
金属の「キャンティーン」タイプのものは直接、火にかけられるものがある。これはCombustionにも書いたが、煮沸消毒に使える。ただし、マイボトルのような保温タイプは使用不可。また金属製でも、プラスティックや樹脂の部品を使っているものも使用不可なので、選ぶ場合はその点に留意する。
ナルゲンボトルのような広口のプラタイプのものは、使わない時には他のアイテムの収納容器としても使える。ただ一旦水を入れてしまうと、中身をどうやって持ち歩くかを考えておく必要がある。(このタイプのイマージェンシーグッズも商品化されていて、ライトやホイッスル、サバイバルブランケット、ポンチョなどが収納されているので、帰宅困難時などの必要アイテムの一つとしては便利かもしれない)
プラスティックのパウチタイプは折りたたむことができるので、使わない時は収納場所を取らない。
どれも水を入れて持ち歩くとそれなりの重さも容積もあるので、手のひらサイズにまとめるためには少し大きすぎるので、ジップロックタイプのビニール袋をPSKに入れておくという考え方もある。
容器に入れる水が、直接飲料可能なものであれば良いのだが、そうでない場合は消毒して飲む。そのために直接火にかけられる金属製はメリットがある。
当然、一度濾過したものを使うのだが、バンダナや手ぬぐいを簡単なろ過フィルターにして大きなゴミを取り除いたのちに煮沸をするのが手順。煮沸時間は10分程度で十分だそうだ。
この他に、漂白剤を水に入れて浄化するというのもある。ただし余計なものが入っている漂白剤を使うと危ないので、条件を満たしたものを使用する。2リットルのペットボトル等に濾過した水を入れた場合、8滴漂白剤を入れて30分置く。その後、塩素系の匂いがあれば飲料可能。なければ漂白剤をもう一度16滴程入れて30分。それでも匂いが付かない場合は飲料不可と判断して、別のところからの水を使うこと。
と、簡単に書いたが、これについても詳細はネットなどで確認が必要。上記はアメリカの赤十字社の水浄化のガイドラインの中にある「屋外での水の処理に関して」を簡単に書いたもの。
日本の水道水は塩素消毒されているので、蛇口をひねって出てきた水は殺菌されている。また直接その水を飲むと塩素臭いと感じることだろうが、これと同じ匂いがすれば、漂白剤を使った消毒水だと判断できる。
くれぐれも漂白剤の使用量には気を付ける。上記の量はあくまでもアメリカ赤十字社のガイドラインで、これ以上多く入れると人体に影響が出ると思われるラインだと考えたほうが良いだろう。
この他に、サバイバルのサイトなどで書かれているものに、透明なペットボトルに水を入れて一日日光に当てて消毒するというやり方もあるそうだ。これは太陽光線の中に含まれる紫外線での消毒ということだが、果たしてどれほど効果があるのか不明。
上記全ては自己責任で行うこと。
水とその容器についてはこんなものか。また思いつくことがあれば追加する。
水を入れる容器は数え上げれば切りがない。材質が金属のものや、プラスティックのもの。形状がボトルやパウチタイプ。いずれにしても、フタがついていて水をこぼさず持ち運べるもの。
金属の「キャンティーン」タイプのものは直接、火にかけられるものがある。これはCombustionにも書いたが、煮沸消毒に使える。ただし、マイボトルのような保温タイプは使用不可。また金属製でも、プラスティックや樹脂の部品を使っているものも使用不可なので、選ぶ場合はその点に留意する。
ナルゲンボトルのような広口のプラタイプのものは、使わない時には他のアイテムの収納容器としても使える。ただ一旦水を入れてしまうと、中身をどうやって持ち歩くかを考えておく必要がある。(このタイプのイマージェンシーグッズも商品化されていて、ライトやホイッスル、サバイバルブランケット、ポンチョなどが収納されているので、帰宅困難時などの必要アイテムの一つとしては便利かもしれない)
プラスティックのパウチタイプは折りたたむことができるので、使わない時は収納場所を取らない。
どれも水を入れて持ち歩くとそれなりの重さも容積もあるので、手のひらサイズにまとめるためには少し大きすぎるので、ジップロックタイプのビニール袋をPSKに入れておくという考え方もある。
容器に入れる水が、直接飲料可能なものであれば良いのだが、そうでない場合は消毒して飲む。そのために直接火にかけられる金属製はメリットがある。
当然、一度濾過したものを使うのだが、バンダナや手ぬぐいを簡単なろ過フィルターにして大きなゴミを取り除いたのちに煮沸をするのが手順。煮沸時間は10分程度で十分だそうだ。
この他に、漂白剤を水に入れて浄化するというのもある。ただし余計なものが入っている漂白剤を使うと危ないので、条件を満たしたものを使用する。2リットルのペットボトル等に濾過した水を入れた場合、8滴漂白剤を入れて30分置く。その後、塩素系の匂いがあれば飲料可能。なければ漂白剤をもう一度16滴程入れて30分。それでも匂いが付かない場合は飲料不可と判断して、別のところからの水を使うこと。
と、簡単に書いたが、これについても詳細はネットなどで確認が必要。上記はアメリカの赤十字社の水浄化のガイドラインの中にある「屋外での水の処理に関して」を簡単に書いたもの。
日本の水道水は塩素消毒されているので、蛇口をひねって出てきた水は殺菌されている。また直接その水を飲むと塩素臭いと感じることだろうが、これと同じ匂いがすれば、漂白剤を使った消毒水だと判断できる。
くれぐれも漂白剤の使用量には気を付ける。上記の量はあくまでもアメリカ赤十字社のガイドラインで、これ以上多く入れると人体に影響が出ると思われるラインだと考えたほうが良いだろう。
この他に、サバイバルのサイトなどで書かれているものに、透明なペットボトルに水を入れて一日日光に当てて消毒するというやり方もあるそうだ。これは太陽光線の中に含まれる紫外線での消毒ということだが、果たしてどれほど効果があるのか不明。
上記全ては自己責任で行うこと。
水とその容器についてはこんなものか。また思いつくことがあれば追加する。


Combustionとは火起こしの意味。
人類が火を手に入れて以来、火は人間が生きていく上で欠かせない存在になった。といった大げさな背景が「火」にはある。
闇の中で火は、明かりを、暖かさを与えてくれる。電気がない場での「火」がどれほど人を安心させるかは、キャンプファイヤーなどで経験してる人もいるかもしれない。
これ以外で、サバイバルな状況での火の必要性は環境による。電灯があるのなら灯りとしての火は必要ないが、食べ物の調理には大きな役割を果たすのは言うまでもない。
さらに細かな状況を見ていけば、火は消毒に使える。まずは水の煮沸消毒。濾過した水は5分ほど沸騰させれ飲用可能になるそうだ。生水を飲むよりも此の方が体にはやさしいだろう。
次に今でもやるのかどうかわからないが、針先などを炎で炙って消毒してからマメを潰したりという具合に、器具を直接熱したり、あるいは沸騰した水に入れて煮沸消毒する為に火が必要になる。
火を得るためには火起こしの道具が必要になる。一番手近なのは使い捨てライター。他にオイルライターガスライターなどなど。他に手早く火を偉えるものとしてマッチ、防水効果を施したストームプルーフマッチというのもキャンプアイテムとして知られている。
サバイバル的によく知られているのが、ファイヤースターターという、合金を金属片でこすって火花を起こすもの。いくつか種類があり、(少し前の書き込みでも書いたが)事前に使いかたをマスターする必要がある。
また火打ち石的なものもある。これに近い構造のものが、スパークホイールとでも言うのだろうか、フリントを使ったライターの回し車とフリントだけの部分で火花を起こす道具である。
また薄いシート上のレンズを使って火をおこす方法もある。子供の頃、理科の実験などと言っていたずらしたもんだが、今はどうなんだろうなあ。
サバイバルと言えば、古代の火起こしで弓状のつるに巻きつけたりして、木を摩擦で発火させるというのを思い出す人も要るかもしれない。しかしこの道具、PSKとして持ち歩くにはかなり無理があるだろう。持ち出し袋に入れるのは自由だが、摩擦で火を起こすというのは相当な労力が必要なので選択度はほとんど無いと思う。
これらの道具が合ったとしても、いきなり焚き火になるわけではない。ライターやマッチなら、ある程度可能かもしれないが、ファイヤースターター以下の道具では、まず最初に燃えやすい物(火口ほくち)に火花を当て、それを燃やしたものを火種とする。これで初めてライターやマッチの炎の状態と同じになる。レンズでも同じように燃えやすいものに光の焦点を当てるが、それと同じことである。
それで小さな火を得たとしても、いきなり大きな木に火を移したところで焚き火がかんせいするものでもない。最初に、細かい燃えやすい枯れ草や枯葉に移し、それを小枝へ、という具合に段階的に火を移し炎を大きくしていかなくてはいけない。この手順が出来ないといつまでたっても焚き火が出来ないので、段取りよく準備してから火を起こすようにしよう。
さて、この燃えやすいもの(火口)は市販されているものも多い。バーベキューで使う着火剤やらサバイバル商品の着火剤、手作りのものなどなど。
脱脂綿などや、麻ひもはよくほぐして花を当てるとそれだけで燃えるので、脱脂綿を小さく丸めてPSKに入れる場合もある。また湿気がある場合を考えて、脱脂綿などを(食用)油に漬け込んだものを小さなパウチに入れて保存する人もいる。
この他に火口として、チャークロスという不完全燃焼で炭化したコットを使う人もいる。作り方はネットで調べてもらえばいいので割愛するが、PSKとしてはかさばらないので有難い火口だ。
いずれにしても火種を炎へと大きくするという手順があるので、火口の種類によっては炎を少しの間でも保つ、江戸時代に使われていた「付け木」のようなものが必要な場合もあるので、自分が使う火起こしアイテムに合ったものを準備しておく。
アウトドアでは燃えやすいものを手に入れやすい場合もあるが、災害用としては予めサバイバルキットに入れて必要なときに直ぐ使えるようにしておきたい。
火=灯りと考えるなら、ロウソクもある。それ以外に家庭にある食用油(どんなものでも良い)を容器に入れて芯を浸してそれに火をつけることで立派な灯りになる。日本でも明治以前は器に菜種油などを入れ、そこに入れた芯に火を灯して行灯の明かりとしていた。
今でもそれと同じことが出来る。さらにツナ缶の余ったオイルの中に芯を入れて灯しても明かりとして役に立つ小技もあるので覚えておくと役にたつかもしれない。
これらのアイテムは、出来る限りバックアップ用のものを持つのがサバイバル的だと言える。
火起こしに限らず、あらゆるアイテムでバックアップは必要だと考えたほうがよいだろう。火起こしの場合は、同じ種類のライターを二つ持つよりも、ライターとファイヤースターター。あるいはマッチなどなど、水に濡れたりしても確実に火を起こせるような組み合わせて考えよう。
少し話は戻って、使い捨てライターは、電子ライターと呼ばれるものよりも、フリントを丸い金属でこすって火花を起こす物を持ちたい。ジーッポーも基本的にはこれと同じで、ガスを使うかオイルを使うかが違うが、火花の起こし方は基本的に同じだ。
このタイプだと、たとえガスやオイルが無くなってしまっても、丸いヤスリを回せば火花を飛ばすことができるので、スパークホイールと同じように使える利点がある。
ジッポーライターならば、オイルを入れる部分にフリントを2,3入れて置くというのはジッポーユーザーならよく知っているちょっとした裏技だ。
上記の火起こしとは全く違うが、金たわしに電池(9vの電池がやりやすい)の両極を当てると火花が出る、という方法もある。火起こしの為に電池と金たわしを用意しておくというのはPSK的にはどうかと思うが、こんな方法もあるということで書いておく。YouTubeなどでも動画があるので見てみると良い。この場合も燃えやすいもの(火口や付け木的*なもの)を用意しておく必要はある。
注* 火花を受けて炎を移すときに、先をほぐした綿棒を使うのもアイデアの一つ。
他にもまだありそうだがひとまずここまで。
人類が火を手に入れて以来、火は人間が生きていく上で欠かせない存在になった。といった大げさな背景が「火」にはある。
闇の中で火は、明かりを、暖かさを与えてくれる。電気がない場での「火」がどれほど人を安心させるかは、キャンプファイヤーなどで経験してる人もいるかもしれない。
これ以外で、サバイバルな状況での火の必要性は環境による。電灯があるのなら灯りとしての火は必要ないが、食べ物の調理には大きな役割を果たすのは言うまでもない。
さらに細かな状況を見ていけば、火は消毒に使える。まずは水の煮沸消毒。濾過した水は5分ほど沸騰させれ飲用可能になるそうだ。生水を飲むよりも此の方が体にはやさしいだろう。
次に今でもやるのかどうかわからないが、針先などを炎で炙って消毒してからマメを潰したりという具合に、器具を直接熱したり、あるいは沸騰した水に入れて煮沸消毒する為に火が必要になる。
火を得るためには火起こしの道具が必要になる。一番手近なのは使い捨てライター。他にオイルライターガスライターなどなど。他に手早く火を偉えるものとしてマッチ、防水効果を施したストームプルーフマッチというのもキャンプアイテムとして知られている。
サバイバル的によく知られているのが、ファイヤースターターという、合金を金属片でこすって火花を起こすもの。いくつか種類があり、(少し前の書き込みでも書いたが)事前に使いかたをマスターする必要がある。
また火打ち石的なものもある。これに近い構造のものが、スパークホイールとでも言うのだろうか、フリントを使ったライターの回し車とフリントだけの部分で火花を起こす道具である。
また薄いシート上のレンズを使って火をおこす方法もある。子供の頃、理科の実験などと言っていたずらしたもんだが、今はどうなんだろうなあ。
サバイバルと言えば、古代の火起こしで弓状のつるに巻きつけたりして、木を摩擦で発火させるというのを思い出す人も要るかもしれない。しかしこの道具、PSKとして持ち歩くにはかなり無理があるだろう。持ち出し袋に入れるのは自由だが、摩擦で火を起こすというのは相当な労力が必要なので選択度はほとんど無いと思う。
これらの道具が合ったとしても、いきなり焚き火になるわけではない。ライターやマッチなら、ある程度可能かもしれないが、ファイヤースターター以下の道具では、まず最初に燃えやすい物(火口ほくち)に火花を当て、それを燃やしたものを火種とする。これで初めてライターやマッチの炎の状態と同じになる。レンズでも同じように燃えやすいものに光の焦点を当てるが、それと同じことである。
それで小さな火を得たとしても、いきなり大きな木に火を移したところで焚き火がかんせいするものでもない。最初に、細かい燃えやすい枯れ草や枯葉に移し、それを小枝へ、という具合に段階的に火を移し炎を大きくしていかなくてはいけない。この手順が出来ないといつまでたっても焚き火が出来ないので、段取りよく準備してから火を起こすようにしよう。
さて、この燃えやすいもの(火口)は市販されているものも多い。バーベキューで使う着火剤やらサバイバル商品の着火剤、手作りのものなどなど。
脱脂綿などや、麻ひもはよくほぐして花を当てるとそれだけで燃えるので、脱脂綿を小さく丸めてPSKに入れる場合もある。また湿気がある場合を考えて、脱脂綿などを(食用)油に漬け込んだものを小さなパウチに入れて保存する人もいる。
この他に火口として、チャークロスという不完全燃焼で炭化したコットを使う人もいる。作り方はネットで調べてもらえばいいので割愛するが、PSKとしてはかさばらないので有難い火口だ。
いずれにしても火種を炎へと大きくするという手順があるので、火口の種類によっては炎を少しの間でも保つ、江戸時代に使われていた「付け木」のようなものが必要な場合もあるので、自分が使う火起こしアイテムに合ったものを準備しておく。
アウトドアでは燃えやすいものを手に入れやすい場合もあるが、災害用としては予めサバイバルキットに入れて必要なときに直ぐ使えるようにしておきたい。
火=灯りと考えるなら、ロウソクもある。それ以外に家庭にある食用油(どんなものでも良い)を容器に入れて芯を浸してそれに火をつけることで立派な灯りになる。日本でも明治以前は器に菜種油などを入れ、そこに入れた芯に火を灯して行灯の明かりとしていた。
今でもそれと同じことが出来る。さらにツナ缶の余ったオイルの中に芯を入れて灯しても明かりとして役に立つ小技もあるので覚えておくと役にたつかもしれない。
これらのアイテムは、出来る限りバックアップ用のものを持つのがサバイバル的だと言える。
火起こしに限らず、あらゆるアイテムでバックアップは必要だと考えたほうがよいだろう。火起こしの場合は、同じ種類のライターを二つ持つよりも、ライターとファイヤースターター。あるいはマッチなどなど、水に濡れたりしても確実に火を起こせるような組み合わせて考えよう。
少し話は戻って、使い捨てライターは、電子ライターと呼ばれるものよりも、フリントを丸い金属でこすって火花を起こす物を持ちたい。ジーッポーも基本的にはこれと同じで、ガスを使うかオイルを使うかが違うが、火花の起こし方は基本的に同じだ。
このタイプだと、たとえガスやオイルが無くなってしまっても、丸いヤスリを回せば火花を飛ばすことができるので、スパークホイールと同じように使える利点がある。
ジッポーライターならば、オイルを入れる部分にフリントを2,3入れて置くというのはジッポーユーザーならよく知っているちょっとした裏技だ。
上記の火起こしとは全く違うが、金たわしに電池(9vの電池がやりやすい)の両極を当てると火花が出る、という方法もある。火起こしの為に電池と金たわしを用意しておくというのはPSK的にはどうかと思うが、こんな方法もあるということで書いておく。YouTubeなどでも動画があるので見てみると良い。この場合も燃えやすいもの(火口や付け木的*なもの)を用意しておく必要はある。
注* 火花を受けて炎を移すときに、先をほぐした綿棒を使うのもアイデアの一つ。
他にもまだありそうだがひとまずここまで。
